転職せず「価値観をアップデート」する簡単な方法 世の中の変化に「取り残されている」と感じたら
東洋経済オンライン / 2024年7月3日 8時0分
さて、そのような前提でいくと、Mさんはきっかけはどうであれ世の中の変化やトレンドにご自身が取り残されていることにまずは気がついたわけです。
もっとも頂戴した相談では、その気づきを受けてMさんがご自身の変化の必要性を感じたか否かまでは分かりかねますが、恐らくご自身も「変わりたい」という感触を持ったのだと思われます。
自分が所属する環境は、追加も削除も出来る
確かに書かれている通り、自分を取り巻く環境は大切です。
周りの環境なりが自分自身の価値観や常識などを固めてしまう、という側面は当然あると思います。
周りのヒトの思考や行動によって自分自身の思考や行動が影響を受ける面は否めませんし、ましてや日常の大半を過ごす職場のような閉じた環境における常識や前提をいつの日か疑うことなく受け入れてしまい、その常識なりが全てである、と考えてしまうことは非常によくある話です。
とはいえ、そのような状況において価値観のアップデートなりを行うにあたって打ち手がないというわけでは当然ありません。
まず、Mさんが行うべきは、職場という環境のみがご自身を取り巻く世界の全てである、という考え方を捨てることです。
確かに職場は平日の起きている時間の大半を過ごす場であり環境であるかもしれません。しかしながら、追加でいくつも所属する場や環境を持つ、ということは可能なはずですし、自分自身が意識せずとも家庭や親戚といった身近なものを含めいくつものコミュニティなりに所属しているのが人間というものです。
追加するようなものとは例えば、趣味の世界における集まり、勉強会、近所、ネット上のコミュニティ、ボランティアの場などなど。自分さえその気になれば自分が所属する世界や環境はどんどん追加も、そして削除も出来るはずです。
そういったアクティブさや開放的なスタンスや行動そのものが自分自身の世の中の変化やトレンドを見る目を鍛えることにもなりますし、何よりも職場などの一つの常識を客観的に見る目を養うことにもなります。
日々自分がいる環境と全く異なる世界を持つこと自体がそういった柔軟性を養うことにつながるのです。そのようにして、価値観や年齢などの異なるヒト達と交流することが、自分自身の人間としての成熟や成長につながるのです。
凝り固まった日常をちょっと崩してみる
もちろんそのような大きな変化以外にも、自分自身で意識して日常の行動をちょっと変える、ということもそのような柔軟性の構築にはつながります。
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