バイデン氏が大統領選を辞退したら何が起こるか トランプ氏に勝てる若い候補が出現する可能性も
東洋経済オンライン / 2024年7月3日 10時30分
さて、ここまでの話が7割方起きるであろうこの先の未来の話です。しかしひょっとすると2割以下の確率だとは思いますが、別の未来が起きるかもしれません。
「もしトランプの相手候補がバイデンでなくなったら何が起きるのか?」という別の未来の話です。
そもそもの話をさせていただくと、私のように未来予測を専門とする人間は、イレギュラーな出来事が起きるとそこに注目する習性があります。今回の討論会、あきらかにイレギュラーでおかしなことがありました。
それは討論会の開催時期です。これまでのアメリカの大統領候補のテレビでの直接対決は基本的に7・8月の両党の候補者選挙が終わった後に開催されていました。それがなぜか今回は6月に開催されました。
通常ではないおかしなことが起きる場合には、何らかの理由があるというのが私のこれまでの経験値です。今回のケースでいえば6月に討論会をすることで、今回のような結果が起きることをあらかじめ示しておきたかった勢力がいたということではないでしょうか。
仮にそのような勢力がいたとしたら、結果は彼らの期待通りになったはずです。6月27日を境に民主党支持者の多くが「バイデンではだめだ」と考えるようになったのです。
トランプ対バイデン以外の組み合わせの可能性は?
では誰がそれを望んだのかというと、論理的に考えうるのは民主党の重鎮たちです。バイデンが拮抗のすえに競り負けるのであれば大統領は共和党、議会は民主党というようなねじれ状態が生まれる可能性も期待できますが、圧勝となるとトリプルレッドが起きてしまいます。
それを阻止するためにぎりぎりのところで彼らが動いているのではないかというのが、異例の時期にテレビ討論が開催されたことに関する私の推測です。
アメリカの大統領選挙は仕組みとしてはこの秋、トランプ対バイデン以外の組み合わせは起きえないことになっています。なぜなら昨年秋に始まった各州の予備選挙でこれまでバイデン候補が民主党の過半数の選挙人の票を集めているからです。
しかしこの前提には唯一の例外があります。それがバイデン候補が自ら降りた場合です。
通常ではまず起きないはずですが、仮にこの先、バイデン候補の支持率が急落していったとしたらどうでしょう。8月までの間に明確な数字としてトランプ候補との支持率の差が取り返せないほど開いていけば、本人もそれを深く自覚するタイミングが来るはずです。
そのタイミングで民主党の重鎮がバイデン候補を説得する準備ができているとしたらどうでしょう。具体的にはバイデン大統領の親友でもあるバラク・オバマ元大統領が直接、バイデン大統領をねぎらったうえで、候補を辞退するよう進言したらどうなるのでしょうか。
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