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勉強嫌いの子が「みるみる結果を出す」勉強のコツ テストで成果が出る目標設定の立て方を伝授

東洋経済オンライン / 2024年7月5日 9時0分

そのためには「試験本番で合格点が取れる理想の状態の自分」と現在の自分とを比べて、足りない能力を考えます。そして、それらの能力を習得するために必要な参考書、ドリルなどをリストアップします。こうすれば「一覧にした本をすべて終えれば、志望校に受かる」とも考えられますよね。

これで、終わりのないレースである受験の「終わり」が見えるようになりました。あとは、タスクが全部終わるようにスケジュールを切っていけばよいのです。それだけで、志望校に受かるレベルにまで持っていけます。

これは、大学受験のみならず、ありとあらゆるテストでも応用できます。すべてのテストは「目標点数を取れるか否かを競うゲーム」なのです。「目標達成するために必要な能力」から、やるべきトレーニング内容を逆算していきましょう。仮に、「やるべきこと」が見えなければ、合格者などから「なにをすべきか」を聞き出すといいでしょう。聞くときに、同時に「なにをすべきでないか」も聞けると、時間を無駄に使わないで済むかもしれません。

さて、ここでお気づきになった方も多いと思いますが、これは、社会人になってからも使える「目標を立てる」際の基本となる考え方です。東大に合格するような学生たちは、「結果を出す」意識が高校生の頃から根付いているからこそ、東大受験でも勝ち抜けるのかもしれません。

勉強法の2つ目は、わからない問題で時間を使いすぎないことです。学生のころ、わからない問題に対して、30分も1時間も考え込んだことはないでしょうか? あまりに長い時間考えてもわからないと「結局考えても答えは出ない」となってしまい、勉強そのものが嫌になるでしょう。

「まずは自分で考える」ことが美徳とされがちですが、「目標点数を取れる自分になる」のであれば、必要以上に考え続けても意味がありません。「わからない問題に対して考え続ける」ことから得られる経験値には、限界があります。

結局、問題を解く目的は「その問題が解ける自分に成長すること」です。1つひとつの問題それ自体には、大した意味がありません。個々の問題に設定されたゴールとは、「答えに至るまでの考え方をマスターすること」であって、「問題を自力で解くこと」ではないのです。

5分経ってわからない場合は答えを見る

結果が出る勉強法は、「手が止まって5分が経ったら、答えを確認してしまう」こと。思考の袋小路に入り込んだと判断できた時点で、切り上げて、「答えを確認してから、『なぜそのように答えられるのか』を考える」ようにしましょう。そうすることで、問題を解く数を増やすことができます。

もちろん、1つの問題について粘り強く考え続けるのも、必須のスキルです。試験では初見の問題が出るため、わからない問題に突き当たっても、合格点をもぎ取る努力を続ける必要があります。

大学に進学してから、社会に出てからは「答えが一意に定まらない」問題と出会う機会も増えるでしょう。答えがある多くの問題をこなした経験や、それを解くための考え方などは、答えがない問題について考えるときにも有効に使えます。

ここでご紹介した勉強法は、どちらも「自分の理想状態にいち早く近づく」ための方法でした。あくまで「試験で合格点をとるために有効な勉強法」です。勉強の本質とは、少し離れた部分もあるように感じられるかもしれませんが、このように勉強すると合格する可能性が高まりやすいのです。みなさんの目標達成をサポートできたようでしたら幸いです。

布施川 天馬:現役東大生

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