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実家の売却「無駄に急ぐ」人が知らない賢い売り方 マンションと戸建て「売り時の見極め方」の違い

東洋経済オンライン / 2024年7月10日 18時0分

②駅近の物件も希少性があります。特に駅から徒歩5分以内の物件は、人気が高くなります。限られたエリアのため、需要が供給を上回るからです。

都市部に限らず、少し離れた地域でも、駅周辺にマンションが多くある土地であれば、今後開発される土地は少ないため、駅近の希少性は高くなります。

都市部において、③建ぺい率・容積率に余裕がある物件も、希少性が高いといえます。

両方の率の上限ギリギリの建物は多いのですが、その逆は少ないからです。今よりも大きな建物が建てられるため、ニーズが高いのです。

④将来的に発展する可能性のあるエリアの建物も、希少性があります。私の知人は北海道北広島市で不動産業を営んでいますが、北海道日本ハムファイターズの新球場が同市にできたことで、地価は大きく上がったそうです。親の家のあるエリアが、近い将来、発展する要素はないのか、チェックしてみてください。

あなたの親の家は、違反建築になっていないでしょうか?

じつは、親の世代の家は、建築基準法や都市計画法に違反しているケースが少なくないのです。特に多いのは、増築によって違反建築になっているケースです。建物には「建ぺい率」と「容積率」というものがあり、これをオーバーしてしまうと違反建築になります。

建ぺい率とは、土地の面積に対して、どのくらいの面積まで建物が建てられるかの割合のことです。一方、容積率とは、土地の面積に対してどのくらいの規模の建物を建てていいかという割合のことです。

勝手に増築し、違法建築である可能性も

私の実家の裏の家は、私が小学生だったときに、子供部屋を増築し、我が家にかなり近づくことになりました。おそらく勝手に増築したのでしょう。

こうした違反建築を買うと、住宅ローンが借りづらくなるケースもあります。つまり、買い手がかなり限定されるとともに、値段もかなり下がってしまうのです。

では、実家の家が違反建築であるかは、どのように調べればいいのか。記録が残っていないケースがほとんどです。売却時に不動産仲介業者にチェックしてもらうことが基本になります。

また「既存不適格建築物」である可能性もあります。建築当時は基準に適合していても、その後の法律改正により規定に適合しなくなった建物です。「旧耐震基準」が、これに当てはまります。こちらも家の価値が下がる可能性が高くなります。

親の家が「違反建築」か「既存不適格建築物」であった場合は、価値は下がることもあり得ると覚えておきましょう。

永峰 英太郎:フリーライター

高橋 正典:不動産コンサルタント

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