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「サッカー界の大谷翔平」日本から生まれない理由 "16歳の神童"を生んだスペインとの違いとは?

東洋経済オンライン / 2024年7月11日 13時0分

サッカー界のスーパースターと言えばC・ロナウドやメッシが思い浮かびますが…(写真左:Justin Setterfield、写真右:Omar Vega、共にGetty Images)

ドイツで開催されているサッカーのEURO2024で、スペイン代表が若さを武器に快進撃を続けている。日本時間7月10日未明に開催された準決勝でフランスを破り、12年ぶりの優勝に王手をかけた。

【写真で見る】16歳のスペイン代表、ラミン・ヤマル選手。表情にあどけなさが残るが、EURO準決勝では大会最年少ゴール記録を塗り替えた

エースは16歳

今大会のラ・ロハ(スペイン代表の愛称、「赤」という意味)はとにかく若い。中でも注目を集めているのが名門バルセロナ所属、16歳のラミン・ヤマルだ。EURO決勝の前日(7月13日)に17歳を迎える。

スペインでは小学6年、中学4年までの10年間が義務教育期間となるため、ヤマルは中学4年をこの6月末に卒業したばかり。

国内でも「スペイン代表を担うエースが中学生」なる事実はいまだ衝撃をもって伝えられており、ドイツ入りしてからも宿舎のホテルで中学校の宿題やレポート作りに追われていたニュースが大きく報じられていた。

16歳ながら完全にスペイン代表の主力エースとして活躍するヤマルはあまりに特別な存在すぎるが、彼と同じく今大会のスペインの顔となったニコ・ウィリアムズは21歳、司令塔のペドリも同じく21歳と若い。

一方の日本代表はというと、世界水準で見れば若いとは言えない。現在の日本代表(FIFAワールドカップ26アジア2次予選シリア戦)の最年少と言えば、2001年生まれの久保建英や鈴木唯人だが、彼らは今年23歳だ。

メッシやクリスティアーノ・ロナウド、ムバッペといったサッカー界のスター選手が10代から世界のビッグクラブで頭角を現していたことを考えると、日本から「大谷翔平クラス」の存在感を出す選手を望める状態にはまだない。

ではなぜ、スペインでは若いタレントが生まれて、日本では生まれないのだろうか。最大の違いは「幼い頃から通年のリーグ戦があるか」だ。

日本の小学生サッカーの問題点をスペインと比較しながら見ていこう。

日本では圧倒的に「練習試合」が多い

筆者の息子たち(現在小2と小5)は日本で幼稚園児のときから地元の少年団に入会してサッカーをしていた。しかし、次男が小1だった昨年度、公式戦の試合を二桁も戦っていない。

春と秋に区大会・市大会があるが、クラブに何人所属していようと公式戦にエントリーできるチーム数は1クラブから1つか2つ。必然的に出場機会は限られる。大会はまず数チームでのリーグ戦をした後、上位チームが一発勝負の決勝トーナメントを戦う。当然ながら強いチームほど試合数は多くなる。

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