1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「毎日元気そうな人」が日曜日に手帳を見ない訳 疲れをためないスケジュール管理「小さな工夫」

東洋経済オンライン / 2024年7月14日 10時0分

手帳を開くタイミングを工夫するだけで、疲れをためない生活習慣が身につきます(写真:y.uemura/PIXTA)

休養とは「寝ること」だと思っていませんか?

疲労研究の第一人者で医学博士の片野秀樹氏によれば、単に体を休めるだけでは50%程度しか疲れはとれません。フル充電するには、あえて自分に軽い負荷を与え、「活動→疲労→休養」というサイクルに「活力」を加えた「攻めの休養」をとることが大切です。

「攻めの休養」を無理なくスケジュールに取り入れるコツとは? 片野氏の著書『休養学:あなたを疲れから救う』より抜粋・編集してお届けします。

これから疲れそうだから、先に休んでおく

たとえば山登りに行くとき、私たちは、

【漫画】山ほど働いても「平気な人」と「病む人」の差

「食料や水をどれくらいもっていこうか」「もしかして途中で泊まるかもしれないから、寝袋ももっていこう」

というように、先のことに想像をめぐらせて準備をするでしょう。

同じように、この先どんな活動をして疲労するかを予見して、それに必要なエネルギーである活力をためておくのです。疲労したから休むのではなく、疲労しそうだから先に休んでおく、といってもいいでしょう。

これは長期休暇に限ったことではなく、毎日・毎週のスケジュール管理にもいえる話です。

「明日は子どもと一緒に公園に行って、そのあと食料品の買い出しにも行くから、たぶんすごく疲れるな。今日は早く寝て、エネルギーを蓄えておこう」

「今週はデスクワークが中心だから、それほど体力は消耗しないだろう。エネルギーはそんなに必要ないかもしれないな」

こんなふうに、予定される活動から逆算して、必要な活力を蓄えておくという発想に、ぜひ、切り替えてみてください。

皆さん常日頃、手帳やスマホでスケジュールを管理していると思います。たいていは週末が終わった日曜日に手帳を開いて、明日から1週間の日程を確認することが多いのではないでしょうか。明日からは、ぜひそれをやめてください。

手帳を「土曜日」に開くようにするだけで

そのかわりに、週末がはじまる土曜日に手帳を開いて、次の月曜日からの1週間の日程を俯瞰するようにしていただきたいと思います。

次の平日5日間のスケジュールがギチギチにつまっているようだったら、この土日はとにかく攻めの休養にあててください。しっかりと休養し、活力をとりもどして100%に充電しておき、月、火、水……と少しずつ消耗しながら、金曜日でほぼ使い切る。これが理想です。

私たちは得てして、自分の活動能力は無限大だと錯覚して、予定をどんどん入れてしまいがちです。もし、土曜日に「この週末はどうしても十分な休養がとれない」と判断したら、次の平日5日間のスケジュールはいくつかその翌週に移す、あるいは誰かほかの人に頼む、といった調整をしてもよいでしょう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください