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もはや「ChatGPT」で騒いでいる場合ではない? 深みある日本語を生成するAI「Claude」の凄さ

東洋経済オンライン / 2024年7月15日 8時20分

Artifactsと呼ばれる機能は、チャットサービスの中で作られたコンテンツをひとまとめにしたうえで、一覧からクリックするとすぐにアクセスできるという機能だ。アップロードした画像や文書などとともに示してくれる。

例えば文書としてまとめた製品やサービスの説明、事業計画などをアップロードし「新しい製品について、その特徴や可能性についてまとめ、プレゼンテーションスライドとしてのテンプレートを作成してほしい」と依頼すると、スライドのベースとなるアイデアを文書生成し、チャット履歴とは別にまとめておいてくれる。

データ構造のJSONの作成を依頼しても同様で、ウェブアプリのコードやベクターグラフィックスのSVGを生成させた場合は、コードとともにそのプレビューも示し、アプリであればその場で動かして動作確認もできる。

回答の根拠を質問できるのはChatGPTと同じだが、その引用元の示し方も詳細で、具体的な段落を幅広く表示してくれるため、意見の元となった情報を引き出しやすい。AIを活用するうえで、その回答がどこまで信頼できるものかを確認する作業は重要なものだが、それがとても簡単かつ素早く行えるようになっている。

ただすべてにおいてChatGPTを上回っていると言うわけではない。機能的に不足する部分もある。

例えば、“◯◯◯と◯◯◯に関して中国語で検索し、その結果について評価して特徴的な話題を5つ列挙せよ。さらにそれぞれについて、深掘りしたレポートを作れ”といった指示を行い、自分自身で検索して調べた情報と突き合わせてみるといった使い方を筆者はよく行う。しかし、ネットを検索してその結果を評価する機能はClaudeにはない。

画像生成に関しても対応していない。画像を解析して、それを文章として解説することはできるが、文章から画像を作成することはできない。

ただし、画像であっても出力がテキストである場合は生成可能。例えば、前述したようにベクターグラフィックスを記述するマークアップ言語のSVGなら出力できる。プレゼンテーションスライドに挿入するイラストをSVGで提案してほしいといった依頼は可能だ。

しかし、この中でネットを検索する機能に関しては、自分自身で必要な情報を揃えたうえで、その文章を与えてから分析していくほうが良い結果が得られる。これはウェブ検索を自動で行えるChatGPTでも同じ。検索結果の評価に関して、自分自身でどの結果を選ぶのかを判断することができるからだ。

個人向けAIチャットサービスは柔軟に選択することが重要

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