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「ダイエットの成否」を分ける"睡眠時間の壁" 寝不足では「運動」や「栄養管理」も意味がない

東洋経済オンライン / 2024年7月16日 18時0分

ダイエットを始めるとなると、最初に考えるのは運動や栄養のことでしょう。しかし、睡眠不足のまま運動するのは、すでに無理して動いている身体にとっては泣きっ面に蜂。ムチ打って運動を頑張ったとしても、身体は反対に脂肪を蓄えようとしてしまいます。

さらに、身体は寝ている間に回復・改善するので、運動後の回復が追いつかないと免疫力が下がって風邪も引きやすくなるでしょう。よかれと思って始めたことで、逆に生活の質が悪くなってしまうのです。

睡眠不足が日中の疲労感を増加させ、運動するモチベーションを下げてしまうことを考えると、運動をする気すら起きないのはだらしない性格が原因ではなくて、ただの睡眠不足かもしれません。これ以上自分の不出来を責めるのはやめて、よく寝た後のスッキリした頭で理想の生活について考えてみてください。

栄養を管理するのも同様。睡眠不足では食欲のコントロールが難しくなるので、その状態で食事改善を始めるのは必要以上に困難になるでしょう。自分の意志の弱さを責めるよりも、1時間早く布団に入るほうがより具体的で効果的な解決策かもしれません。

そもそも、歯を食いしばって自制を続けなければ保てない食生活では、続けるのなんて不可能です。根性論で押さえつけるような食事ルールに頼るのではなく、心や身体のサインを読み取って本当に身体が必要としていることを取り入れ、身体が自然と脂肪を蓄えなくなる仕組みづくりをしていきましょう。7時間未満の睡眠をしている人にとっては、「寝ること自体がダイエット」なのですから。

睡眠を「絶対に譲れない」ことに位置付ける

睡眠時間が6時間台、もしくはそれ以下のことが当たり前になっている人は、まず「寝る時間を作る」「睡眠の質を上げる」の2つを最優先にライフスタイルを見直しましょう。

「忙しくて寝る時間がない」というのは「寝ることの優先順位が低い」と言い換えることができます。

自分の身体に対する優先順位が下がっていて、詰め込んだスケジュールの最後の余った時間に「睡眠」を入れてはいないでしょうか。そのままでは、いくら気をつけていたって睡眠時間を確保することはできません。

やるべきことの上位に睡眠を入れる必要があります。英語にはnon-negotiable「交渉の余地がないこと」という言葉があります。

絶対に譲れないもの、何があっても犠牲にできないもの、という意味で使われることが多いのですが、睡眠をnon-negotiableとして扱い、スケジュールの最初に入れるようにするのです。

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