ファーウェイ、独自OS「鴻蒙」のアプリ開発順調 すでに1500本以上、ソフト開発会社が積極対応
東洋経済オンライン / 2024年7月19日 17時0分
ファーウェイが鴻蒙とアンドロイドの完全分離を決断したのは、2023年8月に自社設計の5G(第5世代移動通信)用半導体を搭載したスマートフォン「Mate 60シリーズ」を発売したのがきっかけだ。
(訳注:自社設計半導体の詳細は『ファーウェイ「自社設計チップ」搭載拡大の衝撃』を参照)
2024年1月には、鴻蒙星河版のソフトウェア開発者向けプレビュー版をリリース。社外のソフトウェア開発会社に対して、ネイティブアプリの開発加速を呼びかけた。
アンドロイドと比べた鴻蒙の長所について、ファーウェイは「より強固なプライバシー保護」や「一度のアプリ開発で(スマホ、スマート家電、車載機器など)多種類のデバイスに対応できる」ことなどを挙げる。
自社設計半導体に最適化
今回のイベントでファーウェイは、上述の長所に加えて、鴻蒙星河版が自社開発半導体のパフォーマンスを向上させると強調した。消費者向け端末事業のソフトウェア開発部門を率いる龔体(きょう・たい)氏によれば、自社開発半導体に最適化されたコードにより「デバイス全体の処理能力が30%アップする」という。
ファーウェイがネイティブアプリの拡充を急ぐ中、外部のソフトウェア会社も積極的に呼応している。例えば、フィンテック大手の螞蟻集団(アント・グループ)の傘下にある螞蟻数字科技(アント・デジタル・テクノロジー)は、大手銀行を含む顧客企業から100本を超えるアプリのネイティブ化を引き受けている。
ある螞蟻数字科技の社員は財新記者の取材に対し、ネイティブアプリ開発の現状について次のように評価した。
「アンドロイド用のアプリを鴻蒙に対応させるには、コードのほとんどを書き直さなければならない。その負荷を考えると、(プレビュー版のリリースから)半年で1500本以上をそろえたのは予想を超える成果だ」
(財新記者:張爾弛)
※原文の配信は6月22日
財新 Biz&Tech
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1マクドナルド 約3割の店舗が営業停止 レジに障害
日テレNEWS NNN / 2024年7月19日 11時46分
-
2半世紀も"主役"フロッピーディスクの栄枯盛衰 「なにそれ?」と知らない世代も増えてきた
東洋経済オンライン / 2024年7月19日 8時0分
-
3TBS退職→Netflixと5年契約「50代P」選んだ道 「不適切にもほどがある」「俺の家の話」手掛けた
東洋経済オンライン / 2024年7月18日 12時30分
-
4【速報】ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)でレジや店のシステムにトラブル 閉店する店も… JR西日本はHPやアプリで不具合
MBSニュース / 2024年7月19日 16時15分
-
5三菱UFJが首脳3人処分へ 報酬減額、情報無断共有で
共同通信 / 2024年7月18日 18時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください