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「マジメだけど仕事ができない人」に欠けた視点 うまくいかないときは「組み合わせ」を使う

東洋経済オンライン / 2024年7月19日 15時0分

もうひとつ重要なのは、セレンディピティ(偶然の産物・幸運な偶然を手に入れる力)です。アイスクリームのコーンが生まれた例からもわかるように、組み合わせは「偶然」から生まれることが少なくありません。ある場面に遭遇したとき、そこから絶妙なマッチングを思いつけるかどうかが、成否を分けるのです。

◆オススメの方法: 成功例から転用していく◆

何かを組み合わせる場合、いったん成功事例を見つけてしまえば、あとは驚くほど楽になります。成功事例のパターンをアレンジしていけばよいからです。日本で初めて「たらこスパゲティー」を開発したのは、「壁の穴」というパスタ専門店です。常連客のリクエストから生まれたこのメニューは、今や和風パスタの定番メニューとなりました。

「たらこスパゲティー」の存在を知った多くの人は、きっとこんなふうに考えたでしょう。「そうか、パスタはイタリア料理だけど、これに和の食材を合わせてもいいんだ!」。一度「正解」がわかると、あとはそれを転用していくだけ。パスタ+納豆、パスタ+味噌、パスタ+梅干し……と、「たらこスパゲティー」の別バージョンをつくっていけばいいのです。
 何かの成功事例を知ったら、他にアレンジできないか、考える習慣をつけておくといいでしょう。

「組み合わせ」を成功させるには、「携帯電話」のように、組み合わせやすい素材を探すことでしょう。ただし、見つかったとしても手放しで喜べるわけではありません。どんなものでもマッチングが成功するわけではないからです。

・ひげそり

・体温計

・スプーン

こういうアイテムを携帯電話とセットにしたところで、果たしてデジカメほど受け入れられるでしょうか。組み合わせるときには、同じ「本質」のもの同士でなくてはうまくいきません。ですから、ここで発揮しなければならないのは「抽象化する力」です。

「携帯電話」と、デジカメ、テレビ、IC レコーダーが組み合わせやすかったのは、“持ち運びたい情報機器”という共通の本質があったからです。
 そこに、持ち運ぶ必要のないアイテムを持ってきても、うまくマッチングさせることはできません。
 これは「異質なもの同士を組み合わせる」際の、重要なポイントです。

オススメの方法:メモがひらめきを呼ぶ

「材料」がなければ相性の良い組み合わせは見つけられません。そこで、おすすめしたいのが「メモ」をとること。日常生活の中で、面白いものを見つけたら、すかさずメモをとっておくのです。

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