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任天堂、「ファミコン風」新作で示した"新しい一手" 懐かしいだけじゃないゲーム「ファミコン世界大会」

東洋経済オンライン / 2024年7月20日 12時30分

ファミコンの懐かしいゲームが集結しただけでなく、「大会」になることで新しい遊びを見せた『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』(画像は任天堂公式サイトより)

13種類のファミコンソフトの一部を遊ぶ

Nintendo Switch用ソフト『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』(以下、『ファミコン世界大会』)が7月18日に発売された。

【画像で見る】「ファミコン世界大会」ではマリオやカービィなど13タイトルから切り出した150以上の競技を楽しめる

本作は、『スーパーマリオブラザーズ』や『ゼルダの伝説』など、13種類のファミコンソフトの一部を遊ぶゲームである。

ファミコンはすでに生誕40周年を迎えており、ゲームを長く遊んでいるベテランは老眼になっていてもおかしくないほどである。やはり本作は、ノスタルジーを喚起するような一作になっているのだろう。

と思いきや、実際に『ファミコン世界大会』を遊んでみると、意外な側面が見えてきた。ただ懐かしいだけでなく、現代的な遊び方も取り入れられているのだ。

そもそも『ファミコン世界大会』では、なぜゲームの一部が切り取られているのか。レトロゲームはかつて遊んだことのある人には懐かしくてよい反面、古くて遊びづらい側面もある。

しかも、1つのレトロゲームを遊びはじめると、クリアするまでにはそれなりの時間がかかる。タイムパフォーマンスを考える時代には合っていないし、余暇の時間が少ない大人にとっても遊ぶのには少し労力がいる。

ゆえに『ファミコン世界大会』では、『スーパーマリオブラザーズ』であれば「地下ステージの全コインを取る」だとか、『ドンキーコング』であれば「1面最速クリア競争」など、インパクトのある部分や遊びやすい部分を集めて構成されている。

とはいえ、これだけだと単なる懐古であるし、過去に任天堂が発売した『ファミコンリミックス』シリーズとほとんど差別化できていない。

そこで重要になるのが、1980年代後半から1990年代初頭に開催されていた「Nintendo World Championships(ファミコン世界大会)」を模した部分となる。ただ懐かしむだけでなく、素早くクリアして競争することによって、ファミコンに新たな楽しみを吹き込んだわけだ。

今、人気の「RTA」という遊び方

とはいえ、タイムアタックやランキング要素自体は『ファミコンリミックス』シリーズにも存在していた。今回の『ファミコン世界大会』ならではのポイントは、RTA(リアルタイムアタック)を思わせる要素が追加されているところだ。

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