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「最近どうですか?」では大した話は聞き出せない インタビューが得意になる3つのステップ

東洋経済オンライン / 2024年7月24日 18時0分

私はかなりハキハキと思ったことを話すタイプです。その私が「熱意がない」と発言したものですから、「声高に主張する人だけが熱意を持っているのではない。内なる熱意を抱えている人もいる。それなのに、『熱意がない』と勝手な判断を下すのはどうなのか」と反発を感じたのだそうです。

ミーティングが終わってから私たちは、そのことについて膝をつき合わせて議論を行いました。このときに行ったのが、「確認」という作業です。

確認というプロセスを経たおかげで、私の「熱意がない」という発言の意図を理解してもらうことができました。そして、その方の思いや熱意に対する定義を私も知ることができました。議論を交わしたあと、とても結束が強まったのです。

しかし、このとき、もしもお互いが「あの人とは相容れない」「もうつき合いきれない」とシャットダウンしていたら、おそらくチームは空中分解していたはずです。

「表面的な議論に終始している」という問題意識が共通しているのに、誤解を解消できなかっただけでチームが崩れてしまう。これは、損失以外の何物でもありません。

●ステップ3  質問する

確認のハードルを越えられたら、次のステップが「質問」です。

質問もとても難易度が高いものです。研修の場で質問を受けつけても、なかなか手が挙がりません。「どんな聞き方をしたらいいかわからない」「何を聞いたらいいかわからない」と感じている方がとても多いようです。質問が出たとしても、「熱意って何ですか?」というような、抽象的な質問になりがちです。

相手が答えやすくなる具体的な質問を

「最近どうですか?」と聞かれても、答えに詰まりますよね。抽象度が高い質問は、相手が答えにくい上、知りたい回答が返ってこない可能性が高まります。

質問力を高めるポイントは、知りたいことに合わせて、抽象と具体を使い分けること。抽象度を下げて具体的にすると、知りたいことに対して回答が返ってきやすくなります。

「最近どうですか?」よりも、「最近、仕事はうまくいってますか?」の方が具体的です。さらに言えば、「この間始まったあの仕事、進んでいますか?」という質問の方が具体的なので、相手も答えやすくなります。

質問するときにも、疑う思考がとても役に立ちます。さまざまな切り口から質問できるようになるからです。

・切り口を変えた質問の例
【時間軸】
「過去にどんなことがあったんですか?」
「今はどのような状況ですか?」
「将来どうなりたいですか?」

【立場の違い】
「現場ではどうなっていますか?」
「営業部ではどのように考えていますか?」
「新人の立場からするとどう見える?」

このように、3つのステップを踏むことによって、実は敵対していると思い込んでいた相手とも共通目的を持っていたことがわかったり、相手の本心や問題の本質が見えてきたりします。

ぜひみなさんもこの3つのステップを取り入れてみてください。

岡 佐紀子 :問題解決コンサルタント、デール・カーネギー・トレーナー

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