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1年で「何本ボールペン売れるのか」計算してみた 入社試験でも出るフェルミ推定を解いてみた

東洋経済オンライン / 2024年7月24日 14時0分

ボールペンは、1年で何本売れる?(写真: Hakase / PIXTA)

地頭を試すような問題が数多く出題される、一流企業の入社試験。どうやって攻略すればいいのでしょうか。『一流企業の入社試験』を上梓した東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、具体例とともに解説します。

入社試験でよく出題される「フェルミ推定」。実際に解いてみたことはありますか? 「名前くらいは聞いたことあるけど……」という方が多いのではないかと思います。

【写真】『一流企業の入社試験』(東大カルペ・ディエム)では、地頭を試すような入社問題の攻略法を解説。

入社試験でよく出されるフェルミ推定

フェルミ推定とは、調査が難しい数量や規模の「おおよその数値」を導き出すものです。自分の体験や感覚、知っている数字をもとに、その場でどれだけ論理的に考えて答えを出せるのかが求められます。

実際の入社試験では、こんな問題が出題されています。

・現在のEV普及率を推定せよ
(IT企業)
・2020年度のアルコール除菌関連の売上高を推定せよ
(外資系総合コンサル)
・ある居酒屋の一日の売り上げを推定せよ
(戦略系コンサル)

さて、今からみなさんにもフェルミ推定を体験してもらいましょう。今回のテーマは「ボールペンの市場規模」です。デジタル化が進んだ現代ですが、ボールペンは1年間でどれくらい売れているのでしょうか?

「市場規模」とは、国内での年間売上高です。つまり、国内で1年間に売れたボールペンの総額を求めればよいので、年間売上高は以下の式で求められます。

年間売上高 = ボールペンの平均単価 × 売上個数

式を立てたら、具体的な数字を考えましょう。ひとくちにボールペンと言っても、一色ボールペン、多色ボールペンと種類はさまざまです。さらに、ボールペンの売り上げは「誰が買ったか」によって区別して考える必要があります。

それらを考慮したうえで、大きく個人と法人とに分けて考えてみましょう。

ボールペンの種類や買う人で考えてみる

・個人で購入する場合

個人でのボールペンの売上高は、

人口× 購入率 × 1人あたりの年間購入本数

で求められます。

ここでは仮に、1色ボールペンの平均単価を200円、多色ボールペンを1000円とします。

次に、買い手の属性をもう少し細分化して考えてみましょう。就学している子どもを日本の総人口(1億2000万人)の約1割とすると、1200万人。高齢者が約3割を占めているので、それ以外の生産年齢人口は総人口の約6割、つまり7200万人いると仮定します。

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