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「コロナと夏かぜ流行中」何が起きているのか ワクチンを打っている人、打ってない人の違い

東洋経済オンライン / 2024年7月26日 8時10分

発熱で受診する方が増えている(写真:SoutaBank/PIXTA)

発熱で受診する方が増えている。体温38℃を超えて受診した方に迅速抗原検査をしてみると、コロナウイルス感染症であることが多い。一方、夏なのにA型インフルエンザの人もたまにおり、症状だけでコロナとは断定できない。もちろん、38℃未満の体温の方でも倦怠感が強い場合などでは、検査をするとコロナの反応が出る場合もある。

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コロナワクチンを打っている、もしくは過去にコロナに罹患した方では症状はだんだんと軽くなるため、自覚症状がない人もいるだろう。医療機関で検査を受けているのはコロナウイルス感染者の一部と思われるため、大流行していると考えるのが適当だろう。

初期症状では見分けがつかない

今年はコロナだけでなく手足口病も流行している。どちらも発熱と咽頭痛で発病するため、初期症状では見分けがつかない。コロナウイルス感染症では迅速抗原検査が便利だが、現実的には100人のコロナウイルス感染者を検査しても、20人から30人以上は陽性反応が出ない=偽陰性となり、100%正しく診断できるわけではない。

検査は陰性だが、職場や家族にコロナウイルス感染者がいるなど状況からコロナウイルス感染症と判断した場合も、2〜3日したら手足にブツブツが出てきて実は手足口病だったというようなケースも少なくない。

手足口病は、エコーウイルス、コクサッキーウイルスなどのエンテロウイルス(口を経て腸管から感染するウイルスの総称)が原因の代表的な夏かぜであり、今年大流行している。コロナ禍の最中は人々が他者への接触を避けたこと、国内外への人の流れが止まったためウイルスの流通が妨げられ、流行しなかった。

赤みを伴った水泡ができる「手足口病」

今は人々の行動がコロナ禍以前に戻り、海外との往来が回復した。数年間流行しなかったことで、ウイルスに感染したことのない子どもが増え、また過去に感染したことのある人でも免疫力が低下し、発病する人が増えている。また、手足口病の揺り戻しは全世界的に起きており、毒性の強いウイルスが入ってきている可能性がある。

手足口病の典型的な症状は38〜39℃の高熱とのどの痛みだ。この時点では風邪と見分けがつかない。2〜3日すると唇やのどの口蓋垂(のどちんこ)の周り、指先〜肘のあたり、足の裏などに赤みを伴った水泡ができる。

口の中やのどにできた水泡は容易に破れて潰瘍となり、強い痛みを生じる。水を飲んでも沁みるし、ご飯など固形物を食べると物理的な刺激によって強い痛みを生じる。酸っぱいものや辛いものなどもってのほかだ。口から水分や栄養を摂れなくなれば、点滴をする必要があり、場合によっては入院が必要となる。

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