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ハリス支持へハリウッドスター結集で起きること 巨額の寄付金が示す熱狂、一気に巻き返しムードへ

東洋経済オンライン / 2024年7月27日 11時0分

ハリスは、2020年の大統領選に出馬し、バイデンをはじめとする多くの民主党候補者と争ったとき、早々と撤退を強いられている。バイデンの副大統領候補に指名され、史上初の有色人種女性の副大統領が誕生したときこそアメリカは興奮したものの、就任後の評価は決して高いとは言えなかった。

候補がハリスに決まった納得の理由

バイデンの撤退宣言前には、彼が撤退を決めてくれた場合、そのままハリスを候補者にスライドさせるのが妥当なのか、ほかの有力な候補と争わせるべきなのかという議論もしばしば聞かれた。

クルーニーは、「The New York Times」の意見記事で、ハリスのほか、カリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサム、ミシガン州知事グレッチェン・ウィットマーなど複数の名前を挙げたうえ、それらの人々に討論をしてもらって決めることを提案していた。いずれにせよ、「絶対にハリスにするべきだ、彼女なら勝てる」という雰囲気ではなかった。

だが、バイデンがハリスを指名したことで、突然にして答えが出たのだ。そして、民主党支持者は、驚きながらもそこに飛びついた。考えてみれば、いろいろと意味をなすからである。

クルーニーが言うように、若くて優れた民主党の政治家はほかにもいる。しかし、その人たちを争わせると、その間、党の統一は取れない。

また、ハリスはバイデンと3年半コンビを組んできた人だ。バイデンの政策の継続を望むのであれば彼女に引き継いでもらうのは自然なこと。これまでバイデンが集めてきた寄付金は、バイデン/ハリス政権の続投のためだったわけなので、そのままハリスに使ってもらうことができる。

何より、トランプとハリスの顔を並べてみればいい。むっつり顔の78歳の白人男と、豪快な笑いがトレードマークの黒人とアジア系が混じった59歳の女性。どちらが好印象なのかは、明白だ。

バイデンの宣言後すぐ、ソーシャルメディアには、マーク・ハミル、スパイク・リー、ジョン・レジェンド、ジェイミー・リー・カーティス、アリッサ・ミラノなど、セレブによる喜びの声が寄せられた。

史上最高の寄付金

その中には、アリアナ・グランデ、ケイティ・ペリーなど、若いファンを持つ人も含まれる。ビヨンセも、ハリスの集会に自分の曲の使用を許可する形で支持を表明。彼らよりやや遅れたが、クルーニーも、2日後にハリスを支持する声明を出している。

寄付金もたちまち集まった。最初の24時間で8100万ドルを集めたのは、史上最高記録。選挙キャンペーンに寄付するのは初めてという人が多くいたことも、興奮の高さを示す。

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