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アイドル苦しめる「心の不調」"数字"に見る過酷さ 「アンケート結果」から見えてきた驚きの実態

東洋経済オンライン / 2024年7月28日 9時0分

(画像:「女性アイドル103人に聞いた アイドルのココロとカラダの実態 調査結果報告」より)

アイドルのセカンドキャリアを支援する企業、株式会社ツギステ(以下、ツギステ)が今年、ライブアイドル103人(現役アイドル42.7%:元アイドル57.3%)に対してアンケートをとり、その調査結果を発表した。

アンケートの構成は大きく分けて4つ。

「ダイエット」「ココロの課題」「活動環境」「女性としてのカラダの理解」。

アンケート結果からライブアイドルを取り巻くさまざまな問題点が見えてきた。

今回はアンケートを実施したツギステの代表である橋本ゆきさんに話を聞いた。

*この記事の続き:「アイドルは引退後どうする?」"第2の人生"の現実

アイドルの「セカンドキャリア」を支援する

「52.4%」

【「アンケート結果」でひと目でわかる】女性アイドル103人に聞いた「アイドルのココロとカラダ」のあまりにリアルな実態

まず目を引いたのはこの数字。

これは「精神疾患を患ったことがありますか?」という問いに対するもの。

アイドル活動時に精神疾患を患ったことがある、もしくはあった割合だ。

(※ただし、回答はあくまでも自己申告であり、必ずしも医師の診断を受けた方のみの割合ではありません。また精神疾患の程度は個人差がありますので、軽度のものも含まれている可能性があります)

この数字からは、半数以上のアイドルがメンタルに「何らかの問題」を抱えているということになる。

ライブアイドルは「メンタルを崩しやすい」印象が強く、筆者自身も取材や現場運営を通じてその様子は実感してきたが、改めてこれは驚くべき数字であると思わされる。

ライブアイドルは「特殊な環境」にいる「特殊な母集団」

「これは想像していたより、数値が高かったですね。やっぱりライブアイドルは特殊な環境にあり、特殊な母集団なのだなと思いました」

こう語ってくれたのは、このアンケートを実施したツギステ代表の橋本ゆきさんである。

ここで少し橋本さんのプロフィールを補足すると、ご自身も2010年より仮面女子というライブアイドルに所属。アイドル活動と並行しながら2016年には東京大学文学部を卒業。2019年に仮面女子を卒業するまで、9年間ライブアイドルとして活動してきた。

現在は、現職の渋谷区議会議員であると同時に、アイドルのセカンドキャリアを支援する企業、ツギステの代表を務めている。

なぜ、これほどまでにアイドルは「メンタル不調」に陥るのか。

アンケート結果をさらに見ていきたい。

Q「アイドル活動時、どのようなことでストレスを感じる・感じていましたか?」

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