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独VW、中国企業と「共同開発」急拡大に透ける焦り 上汽集団と多項目の技術提携、PHVに加えてEVも

東洋経済オンライン / 2024年7月29日 19時0分

2023年4月には、VWは小鵬汽車との協業範囲をさらに拡大し、自動車用の「E/E(電気/電子)アーキテクチャー」の共同開発に合意した。2026年以降、VWが中国で生産するすべてのEVに搭載していく計画だ。

失地回復へ、なりふり構わず

EVだけではない。VWは後手に回っていたPHVの開発でも、先行する中国勢を一気に追い上げようと画策している。

中国市場では、PHVは(中国政府の優遇政策により)自動車取得税の減免措置が受けられるうえ、エンジン車よりも(ガソリン代が少なくてすむため)ランニングコストが安い。また、EVに比べて車両価格が安く、電池切れの心配も小さい。

こうしたメリットが消費者に評価され、中国市場では2023年以降、PHVの販売の伸び率がEVを上回り続けている。

VWはエンジン車からEVへ一足飛びの転換を目指していたため、PHV技術のリソースが足りない。そこで同社は、なりふり構わず上汽集団など中国メーカーの協力を求める戦略にシフトした。

中国自動車市場の競争環境が大きく変化する中、VWのようなグローバルメーカーであっても、現実を直視して新たな成長機会を模索する必要に迫られている。

(財新記者:安麗敏)
※原文の配信は6月28日

財新 Biz&Tech

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