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グッと我慢!子どもにやりがちな「ついつい」5つ 子どもに手を出しすぎるとなぜいけないの?

東洋経済オンライン / 2024年8月1日 15時0分

⾃分で育つ⼒があるから「やりたい・できるようになりたい」と思う。子どもを「プライド」を持った一人の「⼈」として見る。それが、モンテッソーリ教育の基本スタンスです。

100年受け継がれるモンテ流「大人の心得」

子どもを大人と同じ⼀⼈の尊厳ある⼈として接するために、モンテッソーリ教育には「⼤⼈の⼼得12か条」という⾏動指針があります。

この教えをひとことで言えば、「子どもに対して模範的な⼤⼈であれ」ということ。

子どもを信じよう

「模範的であれ」などと言われると、まるで「先⽣になりなさい」と言われているようにも聞こえますが、私は、親が先⽣になるのはNGだと考えています。それでは、親も⼦どもも家でくつろげなくなってしまうからです。

ここでいう模範的とは、「自立した一人の人間として、自分らしく、幸せだと感じている人」であること。そのために、ときどき意識するといいことが2つあります。

① 親が⼀⼈の⼈として「⾃分が幸せであるために大切にしていること」に意識的であること

② ①を子どもに伝えようとする姿勢

皆さんも、この「大人の心得12か条」を読んでみて、自分ならどうするか、一度じっくりと考えてみてください。

親としての「模範的な大人」とはどういうことか

親としての「模範的な大人」というのは、たとえば日々の生活でこんなことを意識して行うことです。

・⼈とのかかわり⽅……夫婦ゲンカをしたら、⼦どもの⽬の前で仲直りする
・挨拶やマナー……⼤⼈からすすんで挨拶する
・ものを⼤事にする……出したらしまう、最後まで使う
・チャレンジ精神……苦⼿なものにもチャレンジする
・⼈への配慮……ママ友が⼀⼈で輪に入れていないときには、声をかける
・幸せな姿……好きなことを思い切り楽しむ

などなど。こんな⼩さな⽇々の親の姿勢が、そのまま⼦どもたちに伝わっていきます。ぜひ一度、ご自身が「これは模範的な大人だ!」と思う行動を考えてみる。できれば、書き出してみることをおすすめします。新たな発見があったりしますよ。

そしてもう一つ、模範的な大人であろうとしたときに、見直すと気づきが多くあるチェックポイントがあります。

それは、「ついつい育児」チェック。


そもそも親というものは、本能的にわが子に「ついつい」手を出したくなるものです。手を出すこと自体が悪いのではなく、ついつい出しすぎるのが問題なのです。

よかれと思ってしたことが逆効果になることも

子どもに手をかける親は一見いい親に見えますが、それが行きすぎると、たとえば子どもが無気力になったり、大人の顔色を伺ったり、自己主張ができなくなるなど、ネグレクトを受けて育った子どもと同じ行動が見られると言われています。

わが子のためによかれと思ってしたことが、逆効果になってしまうこともあるのです。

だからときどき、「ついつい育児チェック」! そして「自分は自分の人生を楽しんでいる姿を子どもに見せているか?」を振り返ってみてください。

そうすることで、日々クセになりがちな「ついつい」をリセットすることができます。子育ては、ある日突然ガラッと変わることはありません。

おうちモンテのスモールステップと思って、大人もちょっとした気づきを重ねていってみてくださいね。

【イラスト】「モンテ流・大人の心得12か条」など(8枚)

菅原 陵子 :モンテッソーリ・ホームレッスン代表

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