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18年ぶり新作「聖剣伝説」遊んだ私が驚愕した理由 ファンが多い人気シリーズ、7月30日に体験版配信

東洋経済オンライン / 2024年8月1日 10時0分

ディレクターは、元カプコンで『Devil May Cry 5』や『モンスターハンタークロス』シリーズに携わった吉田亮介氏と、バンダイナムコエンターテインメント出身の小澤健司氏の2人となる。

桜花スタジオは2020年に立ち上がったばかりであり、このスタジオが作るゲームがどういうものになるのか未知数であった。だが、今回の『聖剣伝説 ヴィジョンズ オブ マナ』体験版でかなりのものが作れると感じた。

ここからは体験版でわかった本作の長所を紹介しよう。まず、なんといっても優れているのは“見た目”である。

かわいらしく特徴のあるキャラクターはもちろん、フィールド全体がかなり明るく楽しげに描写されており、しかもその広いフィールドを自由に移動できる(本作はゲームの一部に広いエリアが用意されたセミオープンワールドとなっている)。

現在は、スマホ向けタイトルとしてオープンワールドのアクションRPGがひとつのムーブメントになっているのだが、本作はかなりそれを思わせるような作品に仕上がっている。つまりただ懐かしいだけでなく、新しいプレーヤー層にも訴求できそうな見た目になっているわけだ。

自然とフィールドを探索したくなる仕組み

とはいえ、ただ見た目が美しいだけではあまり意味がない。そこで本作は、そのフィールドをプレーヤーに探索させる仕組みを用意している。

一番重要なのは、ミニマップに宝箱などの位置が表示される部分だろう。場所がわかっていればプレーヤーは思わずそれを取りたくなる。収集品の「クマミツ」もあちこちに落ちており、これを集めると後でアイテムに交換できる。拾って得するものが見える形で落ちていたら、つい拾いたくもなるだろう。

このほかにも、各地にいる住民のサブクエストは話を聞いただけで自動で受注できる簡便な仕様など、自然とプレーヤーが探索をしたくなるような、快適で誘導の効いた作りになっている。

また、「聖剣伝説」シリーズといえば、基本的に1人用のアクションRPGなのに3人パーティーで戦うところも大きな特徴である。

しかし、この複数人バトルには難点もある。味方が強すぎるとプレーヤーの存在意義が薄いし、かといって仲間が役に立っていないように見えてはストレスになってしまう。

あくまで体験版の範疇に限るが、そのバランスもうまくとれているようだ。仲間がきちんと戦っている印象を受けるし、自分が操作しているキャラクターもしっかり攻撃・回避をする必要がある。

体験版で見せたかったと思われる探索・バトルの両方がきちんと仕上がっているのだ。

聖剣伝説の特徴を反映しながら現代風のルックスに

このように、本作は『聖剣伝説』の特徴を反映しつつも現代風のルックスにできており、かなりよくできている。本格的な評価は製品版が発売されてからになるが、それでも期待が持てるのは間違いないだろう。

さまざまな困難を乗り越え、ついに発売される『聖剣伝説 ヴィジョンズ オブ マナ』は、シリーズの新たな一歩となるタイトルかもしれない。

渡邉 卓也:ゲームライター

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