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シングルマザーが年収300万円を抜け出した方法 派遣社員→契約社員→正社員にステップアップ

東洋経済オンライン / 2024年8月2日 14時0分

38歳で離婚し、シングルマザーになった野口さん。離婚当初は経済的に苦しかった(写真:野口さん提供)

アラフォーというと仕事が波に乗ってきたり、育児に追われたりしている人もいる年代だ。そんなアラフォー世代の人は離婚した後、どのような暮らしを送っているのだろうか。今回は幼い子どもを抱えて離婚し、年収300万円弱から高収入まで登りつめた女性に話を聞いた。

38歳で幼い子どもを抱えて離婚

Zoomの画面に現れたのは野口美紀さん(仮名、50歳)。アラフィフとは思えないほど肌艶がよく、キラキラと内面からパワフルさが溢れているのが感じ取れた。野口さんが結婚したのは24歳のときで、離婚をしたのが38歳のときだ。

【写真】38歳で離婚、派遣社員から契約社員、正社員と順調に登りつめていった

「元夫は飲食店を経営していたのですが、彼はビジネスセンスがなくて常に大きな負債を抱えている状態でした。店が終わった後、飲みに行って暴れて警察沙汰になったこともあります。そのうえDVもあったので離婚を決意しました。とにかく元夫は借金まみれだったので財産分与はなく、養育費だけ毎月受け取る形になりました。離婚後は子どもの環境を変えたくなかったので、元夫に出ていってもらい、私と子どもと飼い犬は今までの部屋に住み続けることにしました」

結婚当初は英会話教室で働いていた野口さんだが、勤務時間が長いため妊娠を機に退職して、元夫の飲食店を手伝いつつ翻訳教室に通っていたので、離婚後は、英語力を活かして商社で英文事務の派遣の仕事に就いた。

「派遣で入ったときは時給1600円で年収にすると300万円もいっていませんでした。それにゴールデンウィークなどの長期休暇があるとその分収入も少なくなります。貯金もあまりなかったので車検や友人の結婚式のご祝儀などを工面するのがとても大変でした。幼い子どもを抱えていて精神的にも苦しかったので、支えてくれる彼氏が欲しいと思ったこともありました。

また、これは飼い主として失格なのですが、経済的に厳しくて飼い犬のワクチンを接種させてあげられなかったことは本当に申し訳なかったと思っています。でも、契約社員に昇格して収入も年収400万円に。仕事の幅も増えて例えば海外のお客様が見えたときに通訳させてもらうこともありました。仕事が楽しいので再婚願望もなくなりました」

しかし、幼い子どもは頻繁に熱を出したり体調を崩したりしがちだ。そんなとき、シングルだと大変だったのではないかと尋ねると、近所に両親が住んでいたので、子どもが体調不良のときや出張のときは両親に預けていたという。仕事がうまくいき始め、野口さんはいわゆるバリキャリ女性となる。

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