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相次ぐ40℃超え「この暑さ、いつまで続くのか?」 「過去最も暑い夏になるかもしれない」理由とは

東洋経済オンライン / 2024年8月2日 17時15分

「W高気圧」で猛烈な暑さが続く

ラニーニャ現象は、貿易風が強まることによって、南米・ペルー沖の海面水温がいつもより低くなることをいいます。一方、インドネシア近海の海面水温は高いため、雲が多く発生します。その影響で、太平洋高気圧の張り出しが強まるのです。

さらに、インド洋の東部も海面水温が高く、雲が多く発生するため、チベット高気圧が平年より北に偏ります。

太平洋高気圧とチベット高気圧、2つの高気圧によって、日本は暑い空気に覆われやすくなります。

そして、上空の偏西風が日本付近では平年より北を流れることで、日本に暑い空気が流れ込みやすいです。複数の要因が重なり、この先も暑くなるでしょう。

厳しい暑さや長引く暑さによって体調を崩さないためにも、環境省と気象庁が出している「熱中症警戒アラート」を1つの目安にしてください。

暑さというと気温に注目しがちですが、気温だけでなく、湿度が高いと熱中症の危険度が上がります。熱中症警戒アラートが発表されているときは、湿度も高いので、いつも以上に熱中症対策を万全にしましょう。

喉が渇く前に水分補給をするようにして、適度に塩分もとるようにしましょう。風通しがよく、汗をよく吸って乾かす、涼しい服を着ることも大切です。

家の中でも油断できないので、エアコンを使うようにしてくださいね。

夜間に熱中症になる人も多いため、寝る前にコップ1杯の水を飲んだり、目を覚ましたときにすぐ水分補給ができるよう、枕元に水を置いておいたりしておくとよいでしょう。また、寝ている間もエアコンをつけっぱなしにしておくことが大事です。

夏休みの旅行や帰省で普段と違う場所で過ごしたり、屋外で過ごす時間が長くなったりするときは、いつも以上に熱中症に気をつけてください。

夏休みの後半は「暑熱順化」を!

また、夏休みをずっと涼しい屋内で過ごすと、体が暑さや汗のかき方を忘れてしまい、休み明けに熱中症になってしまうこともあります。日常生活に戻る前に、もう一度「暑熱順化(入浴などで体を暑さに慣らすこと)」をするのがオススメです。

久保井 朝美:キャスター、気象予報士、防災士

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