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225人に取材した彼が知った「人生の転機」の法則 平凡な毎日を揺るがす「破壊的要因」との関係

東洋経済オンライン / 2024年8月3日 18時0分

それらのパターンを成す根本要素――非線形人生の基本単位――は、私たちの生活に再形成をもたらす日常の出来事である。

私はそれらの出来事を破壊的要因と呼んでいる。

最も驚くべきは、それらはどんな人の予想もはるかに超え、多くの人の人生に頻繁に見られるという事実である。

まず定義から始めよう。破壊的要因とは、人生における日々の流れを阻害する出来事や経験を指す。

ストレス要因、危機、問題、あるいはこれらの他にも長年にわたり与えられてきたレッテルが存在するが、私が敢えて破壊的要因という言葉を選んだのは、それが価値中立だからだ。

例えば、養子を迎えたり新たな仕事を始めたりするなど、そうした破壊的要因の多くは、これまで否定的には定義されてこなかっただろうが、それでも依然として破壊的であることに変わりはない。

配偶者を失ったり、解雇されたりするなど、慣例的に最もネガティブな人生の出来事でさえ、ときには再出発のきっかけになる場合がある。破壊的要因とは、単なる日常生活からの逸脱なのだ。

私は225編の人生の物語をすべて細かく調べ、人々の人生を有意義な方向に転換させた出来事のマスターリストを作成した。それらの出来事は、結婚から年老いた親の介護まで、解雇からセクシャルハラスメントまで、一夜にして得た名声から公の場での屈辱まで多岐にわたり、破壊的要因の数は全部で52にのぼった。

これは52枚のトランプカード1組を連想させるため、私はこのマスターリストを人生の破壊的要因ワンセットと呼ぶことにした。

私はさらにこのリストを、会話のなかで明確になったおよそ5つのストーリー展開ごとに分類すると、破壊的要素が多いのは、愛、アイデンティティ、信念、仕事、身体という順番になった。

家族や人間関係という大きな領域として定義される愛は全体の35パーセントを占め、そこには明らかに複数の破壊的要素が見られた。残りはすべて10パーセント台にまとまった。

1年から1年半ごとに訪れる転機

では、私たちはそれぞれ、どれほどの数の破壊的要因に出会うのだろう?
公的なデータと自分のインタビューを調べ、この2種類の数値を重ね合わせると、明白かつとんでもない経験則が現れる。

「人は平均して、およそ1年から1年半ごとに、ひとつの破壊的要因に遭遇する」

この発見を第三者に伝えると、彼らは最初に本当? と声を上げ、続いてそうかもねと頷いた。つまりショックとともに、それを受け入れようとする態度を示したのである。

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