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東出昌大が「動物の売買市場」で受けたショック アフリカで向き合った「食と幸せ」

東洋経済オンライン / 2024年8月5日 16時0分

一方、捌いたヤギを現地の焼き場で実食できるよう、焼き場の交渉を素早く済ませたひろゆきは、「日本と違ってこっちは土地が余ってるので、ちゃんと運動しているヤギなんで美味しかったです」と笑顔でもぐもぐ。

東出は、ミートマーケットを振り返り、こう話す。

「いつも僕は、動物を殺すたびに可哀想とは思うんです。でも、ザンビアの方たちは動物を殺すこと=食べることみたいな感じで喜びに直結していて、ひいては『生』の実感を得ている。その発想は日本人にはないもの。むしろ生き物の権利だとか、建前を言うのが日本人で、それが進歩的な考え方だとさえ思われていますよね。動物を捌いて食べて、を繰り返すなかで幸せを得ている彼らと、僕たち日本人。どっちが生き物としての人間本来の姿なんだろうと思いました」

その後、ザンビア国境の街チパタにやってきた2人が泊まったのは、ファギブゲストハウス。寝室の他にテレビやダイニングテーブルのあるリビングも使える、広々としたつくりのゲストハウスだ。

【写真】ミートマーケットを訪れる東出とひろゆき

ここでは、オーナーの父娘を手伝って、夕食を作る東出がいた。出発が朝早かったため、睡眠の足りていないスタッフもいるだろうと考え、この日は宿で夕飯も済ませた方がいい、そのために自分も調理を手伝おうと考えたのだ。

誰かのためにご飯を作るということ、夕焼けを眺めるのんびりとした時間の流れ、子どもたちが遊ぶ声を聞きながらタバコを吸うふとした〝間〞。旅先でも、ゆっくり過ごすと見えてくるものが変わってくる。

東出が料理を始めたきっかけ

晩餐に並んだのは、スパイシーなチキン、ケールとトマトと玉ねぎの塩炒め、そしてご飯にビール。ロケもなく、すっかりリラックスした豊川Dが顔に米を付けたままチキンにかぶりつくシーンも。

徐々に旅のコック的存在になっていく東出。その味は、ひろゆきも認めるところとなった。普段の山奥での暮らしでも自炊をしているそうだが、料理を始めたきっかけは両親が共働きだったからだという。

「子どもの頃、食事代としてもらったお金で好きな食材を買った余剰分が、自分のお小遣いになったんです。そこで工夫して料理することを覚えました」

確かにできあがった惣菜を買うより材料を買った方が安い。そうして東出少年の料理の腕はメキメキとあがっていった。

「役者という仕事柄、ロケ弁や外食が続くこともあるんですが、気持ち的にはしんどいんですよね。やっぱり誰かが作ってくれたものを食べたい。どこか家庭の味みたいなものが好きなんでしょうね」

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