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堀江貴文、100億円規模のAI起業はいくらでも可能 AIを使った新ビジネスが続々生まれるフェーズに

東洋経済オンライン / 2024年8月6日 17時0分

私には、そうした恐れはない。AIと人間は対立するものではなく、融合していくものだと考えているからである。

今のAI技術を見ていると、たしかに人間とAIの区別がどんどんつかなくなってきている。これは今後も加速度的に進んでいくだろう。

しかし、それはAIによる人間の侵食ではない。AIと人間の融合なのだ。

AIと人間の区別がどんどんつかなくなっているなか、多くは「もう、どうでもいいや」と頭を使うことをやめていくだろう。そういう人たちは映画「マトリックス」のエージェント・スミスみたいになっていくが、ネオみたいな意志の強い一部の人がクリエイティビティを発揮する一瞬があるはずだ。

人間は常にノイズ的な不要な情報を発している。AI新時代においては、それこそが人間たるゆえんとなっていくのかもしれない。

いわば「非合理性を兼ね備えた人間と、合理的なAIの融合」により、今までには生まれようもなかった、想像を超えた文明が切り開かれていくはずだ。人間もAIもさらなる高みを目指していけばいい。

「AIホリエモン」「AIあなた」という個性の爆誕

私は仕事の多くの部分をChatGPTに委ねている。誰かの新刊書に推薦文を書いてほしいと言われたときもそうだ。

ChatGPTにその本の概要を教えて、「この本の推薦文を書いてほしい」と指示すれば、たちどころに数種の推薦文を書いてくれる。その中から一番自分らしいものを選んで、さらに手直しすれば完成だ。自分で1冊を通して読む必要はない。

取材を受けたときも、ChatGPTを使う。

たとえば「日本経済についてどう思いますか」「環境問題について何かひと言」など、テーマが大きすぎて答えづらい質問を投げかけられたら、そのままChatGPTに流して回答リストを生成してもらう。その中から、私の思いに一致するものを選べばいい。

ただし、この段階でのChatGPTの最大の欠陥は「個性」がないことだ。どこかで聞いたような、どこかで読んだような既視感がつきまとう。生成AIは学習済みの膨大なデータから答えを生成しているわけだから、真新しいものは出てこなくて当然である。

個性がないこと、これこそAIが抱える最大かつ克服しがたい難点であり、人間とAIの差が出る点である。

そこで問題になるのは、AIの価値と「私」という人間の価値をどう融合させていくか、である。私に代わるものとして生成AIに活躍してもらうためには、まんべんなく膨大なデータを学習している生成AIでは足りない。生成AIに「私になってもらう」、つまり「私」という人間の個性をもつ生成AIを作り上げる必要がある。

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