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スマホの「パスワード忘れ」から解放される日 秋公開の新OSでiPhoneのパスワード管理が変わる

東洋経済オンライン / 2024年8月6日 10時10分

意外に紙に書いておくのも悪くない方法だ。以前はパスワードを付箋に書いてパソコンに貼り付けている高齢者の方を笑っていたが、ネットにつながったパソコンにあるほうが何十倍も危険。電子的にはハッキングされようのない『紙』というのもひとつの手だ。ただし、その紙を持ち歩くのは推奨できないので、パソコンやスマホは自宅で使うのみ……というような人しか使えない手といえる。

パスワードが多くなく、自宅にいることが多い高齢者の方などは、文具王が監修しているパスワード管理ノート『ケルベロス』などを使ってみるのもいいかもしれない。

あとは、パスワード管理アプリの利用。『1Password』などが有名だが、このサービスは本当に安全なのか。万一、この企業がサービスを止めたらどうするかなどが気になる。

iOS 18の『パスワード』アプリに期待

そこで期待したいのが、この秋、iPhoneで使えるようになるiOS 18に含まれる『パスワード』アプリだ。筆者はiOS 18 Public Betaですでに触れているので、紹介しよう。

※Public Betaには秘密保持契約(NDA)が指定されており、スクリーンショットの公開などは禁止されているが、本記事は筆者が特別な許可を得て執筆している。

『パスワード』アプリは、従来はシステムに含まれていた『iCloudキーチェーン』を、わかりやすく単独のアプリとしたもの。アプリとして独立したことで、よりアクセスしやすく、管理もしやすくなっている。

基本的な機能は、アカウントとパスワードを暗号化して保持できる点にある。また、Face IDやTouch IDなどの生体認証によってのみ機能にアクセスを許可している(パスコードでは開けない)。

アプリやウェブサイト、Wi-Fiなどのパスワードを記録しておき、オートフィル(自動入力)をしてくれる。つまり、『パスワード』アプリを使えば、自分でパスワードを覚えておく必要はない。

さらにiCloud経由で、iPhone、iPad、Mac、Vision Proなど全アップルデバイスで同期してくれるので、どのデバイスでも(Face ID、Touch ID、Optic IDなどの生体認証をパスすれば)パスワードを再度入力する手間もない。

アプリ内ではパスワードを表示することもできるので、アップル以外の製品で何かしらのサービスにログインしたい際、画面でパスワードを見ながら手打ちしてログインできる。

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