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投資「元本割れ」のリスク低減に最も効果的な要素 「リスク20%、リターン年率5%」の例で簡単解説

東洋経済オンライン / 2024年8月7日 9時0分

「1、2、3」と「-1、-2、-3」の目で構成されているサイコロをずっと振っていれば、そのうち平均値はゼロに近づきます。この数字が全部1つずつ上だったら。つまり「1、2、3」の目に加えてたまに「4」が出て、あと「-1、-2」の目がある。そんなサイコロなら、繰り返し振っていれば、そのうちプラスになりますよね。

若い時から30年かけて長期投資をすることは、このサイコロを30回振れること、あるいは30個一気に振れることと考えてもいい。全部足したらプラスになるでしょ?ということです。

これが年齢を重ねてからの短期間の投資だと、もうあと3回しか振れないよ……みたいな状態になるわけです。

宇都宮:投資期間が短くなるほど、まさにギャンブル的になりますね。

高井:若い人のほうがいっぱいサイコロを振れるので、まずそれだけで有利だと認識すること。あともう1つ大事なのは、「期待値」の考え方ですが、きちんとプラスのサイコロを選んで投資することですね。

宇都宮:4、5、6しか出ない、カ○ジ(に出てくるサイコロ)みたいなやつに(笑)。

高井:(笑)。でも投資の世界にマイナスが出ないサイコロはないので、「100回振ったらちゃんと得をしそうだ」と思えるところにお金を置いておく。これが重要かなと思います。

高井 宏章:経済コラムニスト / YouTuber

宇都宮 徹:東洋経済 記者

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