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「株価の乱高下」新NISA初心者はどうすればいい? 割安成長株投資の億り人に秘策を聞きました

東洋経済オンライン / 2024年8月13日 8時0分

正直に言います。私はちょっとしくじりました。下げ幅で過去最大となった5日は、この日だけで20%もの下落を食らってしまいました。

反省点は、いささか信用取引のポジションを増やしてしまったことです。相場の下げ足があまりにも速く、証拠金維持率を維持するために信用取引で買っていた分を売ったのですが、売っても売っても株価が下がるため、証拠金維持率がなかなか回復しないという状況に陥ってしまったのです。

信用取引は、レバレッジ効果で投資効率を高められるため、相場が自分にとってフェイバーなら儲かるのですが、今回のように逆噴射してしまうと、傷口が大きく広がってしまう恐れがあります。だからこそ、厳格なマネジメントが勝敗を分けるのです。正直、今回は私もこの点が甘かったと反省せざるを得なさそうです。

でも新NISAは現物取引しかできませんから、信用取引につきもののシビアな決断を下さなくても済みます。

業績がガタガタで、どうしようもない銘柄に思惑だけで投資しているような場合は、恐らく救われないと思いますが、業績がしっかり伸びている銘柄を割安な株価で投資しているのであれば、このような下げに直面したとしても、まったく心配する必要はありません。株価は自律的に反発していきます。安心して成長投資枠を活用して投資し続けてください。

暴落したときは保有株を見直すいい機会です!

今回の暴落と、今後しばらく調整局面が続くとしたら、それはこれから投資をしていくうえでいい機会だと思います。

確かに、「こんなにつらい思いをするなら、もう株式投資なんてやらなくてもいい」と思っている人もいらっしゃるでしょう。株価が下落して損を被るのは、誰にとってもつらい経験です。それは投資未経験者だけでなく、私のように20年以上、株式投資を続けてきた人間にとっても同じです。

でも、よく考えてみてください。なぜ株式投資は儲かるのでしょうか。それは今回のような株価の下落で損失を被るリスクを背負っているからです。

株式投資が元本保証で、かつ預貯金のように安定した収益が得られるような金融商品だとしたら、年7%超の期待リターンは得られません。今の預貯金金利を見てもわかりますが、元本保証で安定収益が保証されている代わりに得られる利率は、年0.125%程度です。今回のような暴落に直面し、つらい思いをする代償として、このような超低金利の時代でも大きなリターンを得るチャンスがあるのです。

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