1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

シックスセンスの天才子役、変わり果てた36歳の今 ドラッグ所持やアルコール依存症を経験

東洋経済オンライン / 2024年8月15日 11時0分

この映画は日本で大ヒットしたのに対し、アメリカではまずまず。アカデミー賞にも音楽と視覚効果部門にしか候補入りしなかった。それでも、オスメントが「天才子役」の肩書に十分ふさわしい実力の持ち主であることは、あらためて証明されたといえる。

そして2003年には、『ウォルター少年と、夏の休日』で、大ベテラン俳優マイケル・ケイン、ロバート・デュヴァルと共演。15歳だったオスメントは、声を含め、体が変化していたため、撮影は脚本の流れ通りに行われた。人間としての彼の成長が見られる作品である。

一般人の記憶にある彼の映画は、おそらくここまでだろう。日本での公開作は、この次は、2015年に開催された「未体験ゾーンの映画たち」で上映された2013年の『タイム・チェイサー』まで、1本もないのだ。その間、彼は何をしていたのか。なぜあまり姿を見なくなったのか。

ひとつには、2007年からニューヨーク大学で学んでいた。しかし、大学に入る直前、オスメントは飲酒運転をして事故を起こし、違法ドラッグを所持していたことから、3年間の保護観察処分と罰金1500ドル、アルコール依存症更生、教育プログラムを受けることを命じられている。

これらはアメリカでかなり報道された。マネージャーを務めていたオスメントの父は、当時、この事件のせいでキャリアに影響が出ることはないとメディアに語っていたものの、良い子のイメージで愛されていただけに、多少のダメージはあったかもしれない️。

成年以降のキャリアは下り坂に

在学中はほとんど仕事をしなかったが、2014年にはコメディ映画『SEXエド チェリー先生の白熱性教育』に主演。結果は今ひとつぱっとせず。同じ年に出演したケビン・スミス監督の『Mr. タスク』も大コケした。

翌2015年には、HBOのドラマの続きである『アントラージュ★オレたちのハリウッド:ザ・ムービー』に出演。元となるドラマが大人気だったため期待されていたにもかかわらず、8シーズンで終了した後4年も空いたことでファンも興味を失っていたのか、4000万ドル弱の製作費に対し、世界興収はわずか4900万ドルに終わった(日本では劇場公開されていない)。

この作品のドラマ版と映画版で主演を務めたエイドリアン・グレニアーは、『A.I.』に小さな役で出演しており、オスメントとはその時からの知り合いだ。

2016年には再びケビン・スミスから声がかかり、コメディ映画『コンビニ・ウォーズ〜バイトJK VS ミニナチ軍団〜』に出演。リリー=ローズ・デップが出るとあって父ジョニー・デップも出演するなどキャストには良い顔ぶれが揃ったが、これまた結果はまるでダメだった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください