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ゲーム感覚で仕事を楽しめる人が成果を出す理屈 「もっとやりたい」と脳が自然にやる気を起こす

東洋経済オンライン / 2024年8月16日 16時0分

脳科学的に見ても、ゲーミフィケーション(ゲームにすること)が、脳に働きかけ、ドーパミンの分泌につながることは証明されています。

脳はゲームをしたくてしたくてたまらないのです。もっと言えば、遊びたいのです。

ゲーミフィケーションの考え方を応用すれば、「もっともっと、やりたい」と脳が自然にやる気を起こしてくれるようになります。個人レベルで、そのような仕組みを構築していけば、ドーパミン・コントロールをスムーズに「続ける」ことができます。

ゲーミフィケーションについては、アメリカの人気ゲームデザイナー、ジェーン・マクゴニガル氏による言説が、広く浸透しています。

私は世界の叡智が講演を行うカンファレンス「TED」(Technology Entertainment Design)が大好きで、よくスピーチ動画を見るのですが、マクゴニガル氏のスピーチはとても革新的で、刺激に富んでいます。

ゲームフィケーションを機能させるには?

彼女による「ゲーミフィケーションを機能させる4つのメカニズム」を2010年のスピーチ「Gaming can make a better world」から引用してみましょう。

①しつこいまでの楽観性(Urgent Optimism)
②ソーシャルな構造(Social Fabric)
③至福の生産性(Blissful Productivity)
④叙事詩的な意味付け(Epic Meaning)

これらを噛み砕くと、次のように言えるでしょう。

「自発的に達成したい」と感じられるような“楽観性”に富んでいること。(失敗しても、さほどダメージを感じないこと)

そして、仲間同士が互いを認め合い、モチベーションを生み出すような社会的な構造があること。(SNSなどバーチャルなつながりも利用してよいでしょう)

また、あまり負荷をかけずに、新しい何かを獲得し、幸せを感じられること。(心理的なハードルは低いほうがよいでしょう)

未来や世界といった大きなストーリーがあって、そこに関わっていくというストーリーを設定できること。(自分の成功した姿や未来の姿を脳に刻み込み、そこに向かっているというビジョンを常に描くことは、非常に有益です)

私が今まで聞いた中でいちばんユニークだと感じたゲーミフィケーションは、「後ろ向きに歩く」というものです。ある著名なクリエイターのNさんは、

「考え方がマンネリになることを避けたい」

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