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結果出すリーダーの「チームメンバー」管理のコツ 人数も多い中で、それぞれどう仕事割り振る?

東洋経済オンライン / 2024年8月16日 17時0分

要素② 【仕事は必ず増えるため】

あなたの担当している業務は、どのような仕事でしょうか?

たとえばクライアントごとに仕様を調整して、物をつくっていく個別生産の仕事の場合、必ず途中で仕様が変更になります。あるいは仕様が増えます。そして、当初の見積り以上の工数が必要になります。

そういう事態になれば、メンバーを増員することも考えますが、仕事の途中から人員を増やすことはなかなか大変です。もともとの人員だけでやり切らなければならないケースは少なくないでしょう。

であれば、当初の想定よりも仕事量が増えることを「もはや必然」であると最初から想定しておき、あえて1人は予備に回しておきます。

つまり余力を残しておくことで、追加の業務にも対応できる可能性が高まりますし、リーダーとしても当初予算枠の内側でやり切ったと評価されるでしょう。

要素③ 【自分の後継者を育てるため】

3番目に書いていますが、実はこれがいちばん重要です。

リーダーの仕事は一朝一夕でできるようなものではありません。リーダーになるためには、リーダーのやり方を見て学ぶことが必要です。

7人のサブリーダーのうち、あなたが次のリーダーの候補として考えているメンバーには、あえて個別性の高い仕事を割り振らずに、ほかの6人のサブリーダー(あるいはチーム全体)の進捗管理、課題完了の確認、連携・インターフェースの調整、または他部署との調整といった仕事を自分の代わりに経験してもらいましょう。

場合によっては、先ほどの要素①②で挙げたような突発対応についてもメインで対応してもらい、実践経験を積んでもらいます。

これらの理由から、直属のメンバー(サブリーダー)のうち1人は予備に回すほうがよい、と私は考えています。

任せれば任せるほどラクになる

加えて言えば、そのようにすれば緊急対応やチーム全体の調整などもメンバーに任せられるので、リーダーはその分、ラクができるという4つ目の要素もあります。

その空いた時間で、リーダーは将来的な構想を立てるなど別の仕事ができるのです。

仕事は必ずあとから増えます。あるいは、予期していなかった突発事態が起こります。当初の予算内でことを収めるために、直属のメンバーのうち1人は最初から予備に回しておくことを鉄則としましょう。

五十嵐 剛:株式会社リーダーズクリエイティブラボ 代表、いきいきチーム創り仕掛け人

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