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多発する「ゲリラ雷雨」予兆を知らせる3大サイン 「急な雨や雷」に見舞われたらどうすればいい?

東洋経済オンライン / 2024年8月20日 8時50分

「夕立」が夏の季語になっているように、夏の急な雨というのは昔からありました。

ただ、気候変動により気温が上昇していることが一因で、急な雨は増加・激化しているといえます。夏に限った急な雨のデータではないですが、年間の1時間降水量50ミリ以上「非常に激しい雨」の発生回数は増えています。1時間80ミリ以上「猛烈な雨」は、1980年頃と比べて約2倍程度になっています。

朝や夜にも雷雨・豪雨が発生

天気が急変する時間帯も変化しています。

夕立は夏の午後に降る雨のことで、昔は昼過ぎから夕方くらいに急に雨が降るイメージだったのではないでしょうか。しかし今は、朝や夜も急な雨に見舞われます。昼間だけでなく、朝や夜の気温も高いことが原因です。

そして、天気が急変しやすい時期も延びています。残暑が厳しいので、夏だけではなく秋も急な雨が降ることが増えているのです。

急な雨をもたらす雲が発生・発達するためには、雲のもととなる水蒸気が必要です。なかでも台風は、海から大量の水蒸気を運んでくるので、自分が住んでいる地域を直撃しなかったとしても、湿った空気が流れ込み、急な雨が降りやすくなります。

台風の発生数と日本への接近数が最も多いのは8月、日本への上陸数が最も多いのは9月です。湿った空気が流れ込みやすくなる時期なので、引き続き、天気の急変に気をつけてください。

雷までの距離を調べる方法

雷雨の場合、雷との距離は、空がピカっと光ってからゴロゴロと音が聞こえるまでの時間差で計算できます。

<雷までの距離=光ってから音が聞こえるまでの秒数×340メートル>です。例えば、光ってから音が聞こえるまで3秒もかからなければ1キロくらいに迫っています。5秒なら2キロ以内、10秒かかれば約3.4キロ離れているということです。

ただ、雷雲 (かみなりぐも)の大きさは直径10キロくらいあることが多く、仮に落雷地点から数キロ離れていても、すでに雷雲の下にいるかもしれません。雷鳴が聞こえるのが大体10キロ以内なので、「雷鳴が聞こえたら危険」と捉えてください。

とくに、海や砂浜、屋外プール、グラウンドのような開けた場所や山頂など高いところは、人に落雷しやすく危険です。できるだけ早く頑丈な建物や車の中に避難しましょう。

天気が急変しやすい条件などはわかりますが、急な雨が降る場所を正確に予測するのは難しいです。例えば同じ東京23区でも、千代田区では激しい雷雨になり、隣の中央区では晴れている、というような局地的な現象だからです。

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