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10歳までの子育て「やきもきせず見守る」の大正解 モンテッソーリ教育の考え方を日々の育児に

東洋経済オンライン / 2024年8月21日 15時0分

いま小さなお子さんを育てているまっ最中の方は、子どものイヤイヤに悩まされたり、子ども中心の生活で自分の自由な時間が持てないと、モヤモヤしているかもしれません。でも、そんな時期はあっという間に過ぎていきます。

そして、一つだけ頭に入れておいてほしいのが、「10歳までの育ちがその子の体と知性を育む大切な時期」だということ。

子どもの成長を一本の木として考えるとイメージしやすいのですが、10歳までに体を使って感じたことや、誰かの話を聞いたこと、自分で言葉にしてきたことは、子どもの根っこを育てます。しっかりした根があるからこそ、子どもは大きな「木」へと成長できるのです。

根っことは「何ができる」ではなく、その子独自のものの見方や世界の見方の豊かさのこと。それは知識を広げたり、思考を深めていくといった「地頭のよさ」の本質です。そしてそれは、家での暮らしの中でゆっくりと育まれるものです。

「できる・できない」のジャッジをしない

ところが、どうでしょう。多くの親御さんは「◯歳まで」というキーワードにソワソワ。

「6歳までにあれができないといけない」「10歳までにこれをやっておくといい」といった情報を見ては、わが子の「できる・できない」をチェックし、目につく足りないことを何とかしようとします。

また、「早いうちから○○させればあとで苦労しないだろう」と、学校で学ぶことをカンタンに、早く学ばせようとしたりします。

それは一見、木の根っこを育てるような地道な教育や暮らしよりも効率的で、のちのち苦労しないように見えます。でも実際のところは、10歳までは何ができても、できなくても、それほど重要ではないのです。

でも、10歳までは目の前にいる子どもを見ながら「ああ、いまこの子の『根っこ』を育てているんだなぁ〜」と思って暮らしていくことが大事。

気長に少しずつ続けていくことで、子どもの太くて強い根っこが作られます。それはいずれ「その子が、その子らしく、望む木の実を実らせる」ための一生モノのベースになっていきます。

菅原 陵子 :モンテッソーリ・ホームレッスン代表

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