1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

日本で人気のPixel、新機能は「英語のみ」のナゼ 新モデルは日本と海外で別の機能をアピール

東洋経済オンライン / 2024年8月22日 8時0分

写真機能がより優れたものになるのは大切で魅力的なことだが、パラダイム・シフトというほど大きなことではない。AIでスマホの使い方・接し方が変わることを劇的な変化と呼んでいるのである。

グーグルは現在、全社を挙げて同社の生成AI「Gemini(ジェミニ)」の導入を進めている。キャッチフレーズとして「Gemini Era(Geminiの時代)」と呼ぶほど徹底したものであり、スマホももちろん例外ではない。

Geminiは検索からメールの要約、翻訳などさまざまなシーンで使われる。

今回、特にPixel 9シリーズで使える機能としてアピールされたのが以下の3つの機能だ。

1つ目が「Call Notes」。要は電話の内容をすべて書き起こし、要約し、検索したり再利用できるようにする機能だ。

2つ目が「Pixel Screenshots」だ。これはスクリーンショットを撮るとその中の内容や文章、ウェブのアドレスなどが解析され、自動的に整理されるというもの。写真やスクリーンショットを見て、そこに含まれる電話番号やアドレスをタイプする……という作業をする人は多いはずだが、それが不要になる。

実際には「自動的に文字化」するのではなく、スクリーンショットを撮ることで「検索可能な情報にする」と考えたほうがいい。要はスマホの中で起きたことのうち「これは忘れると困る」と思ったらスクショを撮っておくと、AIによって「行動のデータベース」に変わるという考え方だ。

どちらも極めてプライベートな情報を含むので、情報はクラウドに送られることなく、機器の中で動く「オンデバイスAI」で処理される。自分が持つスマホの中で完結するので、内容はグーグルも把握できない。

こうした要素は、スマホなどの中で動作する「Gemini Nano」と、比較的高性能なプロセッサー、容量の大きなメモリーとのセットで実現される。

現在は同社の「Pixel」のほか、サムスンの「Galaxy」やモトローラの「Razr」といったハイエンド端末への組み込みが進んでいる。今後、より広い製品に使われることになっていくだろう。

ラフな言い方でも認識する「Gemini Live」

最後の1つが「Gemini Live(日本ではGemini Liveチャット)」だ。

スマホで音声を使って操作・検索する機能は、以前より「音声アシスタント」として実装されている。Gemini Liveはその進化版と言えるものだ。グーグルの有料サービス「Google One Advanced」を利用するアメリカの顧客に対し、8月13日からスタートした。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください