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「業界地図」で探す地方の知られざる有力企業 都道府県の売上高首位企業、大阪は伊藤忠商事

東洋経済オンライン / 2024年8月24日 9時0分

奈良県を代表とする企業といえば、工作機械大手のDMG森精機。1948年に奈良県大和郡山市で創業。2004年に取引先の自動車企業が多い愛知県名古屋市に本社機能を移転したが、2016年にドイツの工作機械大手ギルデマイスター社を連結子会社化したことを契機に、2022年以降は奈良と東京の2本社体制を導入している。

また和歌山県で売上高首位となったのは近畿・中部地方で食品スーパーを展開するオークワ。地方では製造業大手が立地すると、売上高上位にランクインしやすいが、目立った製造業が乏しい県では、食品スーパーなど生活に密着した流通業が上位に入りやすい。

最後の大阪府を代表する企業といえば、地図ではパナソニック ホールディングスを挙げている。関西財界の名門で、大阪府門真市にグループ本社を構える。ただ昨今では中核の事業小会社であるパナソニックの本社機能が東京に移転するなど、徐々に東京シフトを進めている。

『業界地図2025年版』では、近畿地方の各府県のその他の売上高上位企業についても掲載。大阪府の売上高首位は総合商社の伊藤忠商事。大阪にはその他にも、各業界の国内最大手で、売上高が数兆円規模の企業が上位に並ぶ。一方、三重県や奈良県、和歌山県といった近畿南部の県では、売上高上位でも数百億円規模の企業が中心。府県での企業規模の格差が鮮明となっている。

日本だけでなく、アメリカや中国の業界も

誌面では近畿地方に限らず、北海道・東北地方から九州・沖縄までの日本全国の地方、またアメリカの製造・運輸や流通・消費、中国など、世界の地域に目を向けた業界地図も掲載している。

なお『業界地図2025年版』の発売に合わせ、業界地図のデジタル版である「業界地図デジタル」が、東洋経済が展開する「会社四季報オンライン」と統合し、会社四季報オンライン上に新設した「業界研究」ページでも、「業界地図」の内容を閲覧できるようになった。

会社四季報オンラインの各地方の「業界地図」では、誌面に掲載できなかった、それぞれの地方に本社・本店を置く上場企業もずらっと掲載。株式投資や就職・転職活動などの際、あなたの身近に存在する有望企業を見つけ出すのに、ぜひ活用していただきたい。

許斐 健太:『会社四季報 業界地図』 編集長

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