「ゲームばかりして目が悪くなるよ」より効く一言 子どもに「視力は大切」と気付かせる魔法の言葉
東洋経済オンライン / 2024年9月6日 7時30分
窪田:なるほど。では、女の子の場合はどうでしょうか。
高濱:女子はストーリー形式で心を動かす話をすると、受け入れてくれる傾向がありますね。ちょっと憧れている人に「君の身体が心配」だなんて言われると、キュンとして聞いてくれるようです。
また、女の子の場合、母と娘が親子というよりも「先輩女子と後輩女子」のような関係性が築けるようになると、娘が母親に聞く耳を持つようになります。娘の一番の相談相手が母親になるケースもありますよ。
ただそうなるためには、母親がある程度自分の過去などをざっくばらんに娘にさらけ出して娘に信頼してもらう必要があります。なので、親自身がそもそもの子どもとの関係性をどうしたいか考え直す必要が出てくるかもしれませんね。
窪田:いつまでも子ども扱いせず、親も意識を変えていく必要がありそうですね。
窪田:私からも、両親が近視でも、子どもがゲーム好きでも、子どもに近視が発生しなかったある家庭の事例を披露させてください。
眼科医の知人が、ゲーム好きの子どもに「ゲームをしてもいいが、必ずベランダですること」という家庭内のルールを作り、子どもたちに守らせたそうです。その結果、ゲームの時間は減らなかったけれど、ベランダで太陽光を定期的に直接浴びた子どもたちは、近視を発症しなかったそうです。うまい方法だなあ、と感心したものです。それぞれのご家庭や嗜好にあった方法で、まずは子どもの戸外での時間を1日2時間程度確保することからぜひ始めていただきたいです。
高濱:なるほど、いろいろと工夫のしがいがありそうですね。外遊びをするにも紫外線や熱中症などに気を配らなくてはならない時代になりました。今日先生から伺ったような諸外国の外遊び導入事例も参考にしつつ、地域や教育機関と連携することで、子どもたちが外で安心して遊べる環境を作っていかなきゃ、と改めて思いましたね。
窪田:そうですね。1日2時間の外遊びの時間を各家庭が確保するとなると、日々忙しい親たちにとっては難しいと感じるかと思います。交代で子どもの外遊びに付き合うなど、親同士が協力し合うことも必要かもしれませんね。
かけるだけで「目の外遊び状態」が作れるメガネも
窪田:テクノロジーの力で近視抑制力を補うことができればとも考えています。私が開発している「クボタグラス」という特殊なメガネもその一例で、これは一定時間かけることで、室内にいても「目の外遊び状態」を作れるというものです。
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