未上場企業「CSR企業ランキング」トップ15社 上位は上場企業に引けをとらない活動を実施
東洋経済オンライン / 2024年9月9日 14時0分
『週刊東洋経済』2024年2月10日号で発表した第18回「CSR企業ランキング」(2024年版)。今回は未上場企業に対象を絞った同ランキングを上位15位まで紹介する。
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評価には、『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』『同(ESG編)』2024年版掲載情報を用いた(ランキングの基データや作成方法などの解説はこちら)。上場企業を対象とした「CSR企業ランキング」とは異なり、財務得点は使わず、CSR得点のみでランキングしている。なお、『CSR企業総覧(ランキング&集計編)』2024年版には上位45位まで掲載している。
1位となったNTT西日本の働き方
1位はNTT西日本(得点は291.9点、以下同)。人材活用6位(96.3)、環境2位(98.9)、企業統治+社会性28位(96.7)といずれも高位だった。
同社の特徴として、ワーク・ライフ・バランスに優れた職場環境の整備が挙げられる。コアタイムのないフレックスタイム制度や勤務間インターバル制度を導入している。有給休暇取得率は95.5%と高水準だ。育児休業も男女ともにほぼ全員が取得できている。また、本業を継続しながら募集のある社内の別業務に従事できる「社内ダブルワーク制度」など、従業員の自律的な働き方も後押ししている。
次点はサントリーホールディングス(291.1)。人材活用18位(94.4)、環境1位(100)、企業統治+社会性28位(96.7)といずれもトップクラスだが、僅差で2位となった。
同社は「水と生きる」をコーポレートメッセージに掲げているように、上場企業に引けをとらない規模で環境保全に取り組む。例えば、日米欧すべての自社生産・研究拠点および国内集合拠点の再エネ電力化を2022年末に完了させている。CO2を排出しない「グリーン水素」を製造する「やまなしモデルP2Gシステム」を、2025年に一部の自社工場へ導入予定だ。
3位は前回首位のNTTドコモ(287.7)だ。同社は社員の社会課題への関心を喚起するために、全社員に向けたWeb研修を毎月実施するほか、経営層向けの研修や支店・支社向け勉強会などを行う。各拠点で情報発信・行動推進を行う「カボニューアンバサダー」を募り(2022年度は全国約350人)、積極的に社内浸透に取り組む。同社のボランティア参加者数は9100人とトップクラスだ。
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