立憲代表選、1期生の吉田晴美氏の参戦で急変化 「昔の名前VS女性1期生」で刷新感アピール
東洋経済オンライン / 2024年9月10日 8時30分
自民党総裁選(12日告示・27日投開票)と同時進行となる立憲民主党代表選(7日告示・23日投開票)が、当初想定されていた“埋没”ムードを払拭する盛り上がりを見せている。前回衆院選初当選の吉田晴美氏(52)が、当初困難視された推薦人20人の高い壁を乗り越えて土壇場で出馬にこぎつけ、野田佳彦元首相(67)、枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)に吉田氏を加えた「“四つ巴”の新旧対決の構図」(政治ジャーナリスト)となったからだ。
このため、当初は「立憲代表選は、自民総裁選のお祭り騒ぎによって完全に埋没する」(政治ジャーナリスト)とみられてきたが、「吉田氏の参戦で、メディアだけでなく国民の注目度も高まり、埋没説を打破しつつある」(同)のが実情だ。
小泉進次郎氏は“冒頭解散”断行を匂わせ
その一方で自民党は、先週までに小林鷹之元経済安保相(49)、石破茂元幹事長(67)、河野太郎デジタル担当相(61)、林芳正官房長官(63)、茂木敏充幹事長(68=岸田文雄総裁に職務委嘱)小泉進次郎元環境相(43)が相次いで出馬表明。今週も9日の高市早苗経済安保相(63)に続いて、10日には加藤勝信元官房長官(68)が出馬表明するため、すでに現行制度下で過去最多だった5人を大幅に超える8人の参戦が確実だ。
さらに、告示日までには上川陽子外相(71)の出馬も見込まれるうえ、齋藤健経済産業相(65)、野田聖子元総務相(64)も「推薦人確保まであと一歩」(関係者)と奮闘しており、「最大10人超の大乱戦となる可能性」(自民長老)もあるとみられている。
そうした中、国民的人気度から「総裁選の“大本命”」(自民長老)とされる小泉氏が、出馬会見で「できるだけ早く国民の信を問う」と10月1日召集予定の次期臨時国会での“冒頭解散”断行も匂わせた。これに対し、立憲側も「次期衆院選は政権交代への千載一遇のチャンス。自民を単独過半数割れに追い込めば、代表選勝者が次期首相候補になる」(野田氏)と意気盛んで、「今後の展開次第では、誰が立憲代表になるかが、総裁選にも影響を及ぼす可能性がある」(政治ジャーナリスト)との見方も広がる。
立憲民主代表選は7日午前、告示され、野田、枝野、泉、吉田の4氏(届け出順)が、党所属国会議員20人以上の推薦人名簿など立候補に必要な書類を提出、受理された。4氏の中で吉田氏だけが代表選初出馬。出馬に執念を見せた江田憲司元代表代行(68)は最終局面で断念し、吉田氏への一本化に応じた。
この記事に関連するニュース
-
ドタバタの幕開け…立民代表選が告示 当日に4人の戦い構図が確定「なんとか選挙戦らしく…」
日刊スポーツ / 2024年9月7日 22時19分
-
“締め切り30分前”に構図固まる…立憲民主党代表選に野田・枝野・泉・吉田4氏が立候補 野党連携のあり方など論点に
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月7日 17時53分
-
立憲民主党の代表選告示、野田・枝野・泉・吉田氏が記者会見…次期衆院選見据えた党運営や野党共闘が争点
読売新聞 / 2024年9月7日 11時40分
-
立憲民主党の代表選は埋没しっぱなし…「前現犯新」で争い? 自民に劣らぬ人材払底の深刻
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月1日 9時26分
-
「新鮮味ない」立憲代表選、自民"お祭り騒ぎ"に埋没 政権交代にらみ「昔の名前」ばかりが前面に
東洋経済オンライン / 2024年8月29日 8時0分
ランキング
-
1琵琶湖で学生らが30人が一時遭難「ご迷惑かけた」学長謝罪 強豪サッカー部の集団活動
京都新聞 / 2024年9月9日 21時38分
-
2「出直し選」求めるが支持は保留? 兵庫知事巡り迷走の維新
毎日新聞 / 2024年9月9日 20時49分
-
3「長崎を分断する判決だ」 被爆者認定判決、内容に原告落胆
毎日新聞 / 2024年9月9日 21時4分
-
4“無敵の人”斎藤元彦・兵庫県知事、強制的に辞職させるのは簡単ではない 不信任決議には「議会解散」、リコールには「66万人の署名」の高いハードル
NEWSポストセブン / 2024年9月10日 7時15分
-
5「通報はテロ」発言、国側認める 陸自パワハラ通報漏えい国賠訴訟
毎日新聞 / 2024年9月9日 19時7分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください