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新iPhone 16、生成AI以外の「3つの注目ポイント」 撮影後に「肌のトーンだけを修正」が可能になる

東洋経済オンライン / 2024年9月11日 17時10分

今回発表された4モデルは、共通で「フォトグラフスタイル」も進化している。フォトグラフスタイルとは、AIを使って「鮮やか」や「暖かい」などにトーンを変更する機能だ。iPhone 16シリーズではこの機能が大きくアップデートされ、人物撮影の場合、肌のトーンだけを変えたり、その調整を直感的に行うことが可能になった。人の肌の見え方の好みは、国や地域、人ごとに大きく異なるためだ。

これまでもフォトグラフスタイルは撮影時に適用され、その後、変更はできなかったが、iPhone 16シリーズでは後から編集することも可能になる。写真の編集でトーンをいじると全体の色味まで一律で変わってしまうが、フォトグラフスタイルであれば人物だけといった形で修正ができる。

2つ目の注目点は、ノーマルモデルのiPhone 16/16 Plusの性能が大きく上がり、選びやすくなったことだろう。iPhone 14は「A15 Bionic」、iPhone 15は「A16 Bionic」といったように、これまでのノーマルモデルは1世代古いプロセッサーを搭載するのが通例になりつつあった。同時に発売されたプロモデルと比べると、一段劣って見えてしまっていたというわけだ。

これに対し、iPhone 16シリーズではiPhone 16/16 Plusが「A18」、iPhone 16 Pro/16 Pro Maxは「A18 Pro」というすみ分けになり、プロセッサーの世代は統一された。A18 Proには、プロモデルにのみ搭載されている最大120Hz駆動のディスプレーや、常時表示、USB-Cの高速転送をサポートするコントローラーが組み込まれているが、それ以外の差分は小さい。実際にはGPUのコア数などの差分もあるが、処理能力を理由にノーマルモデルを避ける理由は少なくなったと言える。

新しい「カメラボタン」

3つ目は、カメラコントロールという新しいボタンだ。ボタンといっても、実際に押し込めるわけではなく、これは感圧式のセンサーで圧力を検知して、それに合わせたフィードバックを返すことで押したような感覚を再現している。カメラコントロールをクリックするとカメラが起動し、もう1回押すとシャッターを切ることができる。

また、左右にスワイプすることで、ズームの倍率を切り替えたり、先に挙げたフォトグラフスタイルの効果を変更したりといった操作が行える。まさに、カメラをコントロールするためのボタンといえるだろう。ただし、現時点では半押しでフォーカスロックをかけるといったデジカメのようなことはできない。アップデートで対応するとのことで、今後も進化していく予定だ。

売りの機能であるApple Intelligenceの対応が来年になるため、その完成を待って使い勝手を確認してから、iPhone 16シリーズを買うのもありだ。一方で、カメラや処理能力などに魅力を感じるのであれば、すぐに購入してもいい。Apple Intelligenceがないぶん驚きは少ないかもしれないが、少なくとも前モデルより確実に性能は上がっているため、満足することは間違いないだろう。

石野 純也:ケータイジャーナリスト

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