キャンピングカーでペットと快適に旅する選択肢 ハイエースがベースの「レクビィ・ソランSL」
東洋経済オンライン / 2024年9月12日 10時0分
ちなみに、ベースとなるハイエース・スーパーロングボディのノーマル車と比べると、全高は115mm高くなっているが、全長や全幅は同じ。そのため、外観はノーマル車とほぼ変わらない。前述のとおり、普段使いや仕事などで街中を走行する際も、運転しやすく、見た目の違和感もほぼないことも特徴だ。
新しくロングボディモデルを開発した背景について、レクビィの担当者によれば、「もっと広い室内のモデルがほしい」といったユーザーからの要望が多かったためだという。ペットと家族などと、よりゆったりとした旅や車中泊を楽しめる上級モデルのニーズが高かったのだ。ちなみに車体の大型化により、乗車定員は従来モデルの5名に対し、新型では6名へ拡大。就寝定員は従来モデルと同じ3名だ。
車体のロングボディ化による恩恵は、とくにベッドサイズに反映されている。ベッドの最大展開時のサイズは、長さ265cm×幅170cm。全長が伸び、より広くなったベッドによって、室内で活発に動くペットのストレスを軽減させるとともに、ペットと人が、より自由なスタイルで就寝できるようになっている。
さらにベッドは、テールゲート側の最後部をリクライニングできるが、垂直に立てた状態でも、ベッド長は180cmを確保。これにより就寝スペースを確保しながら、最後部を荷物積載スペースとして活用することもできる。ほかにも、室内左側の中央部をテーブル付きダイニングにし、反対側をコの字型ソファにすることで、ゆったりと会話などを楽しめるベッドアレンジも可能だ。
充実した装備で人もペットも快適に過ごす
また、新型ソランSLは、キャンピングカーとしての装備が充実していることも特徴になっている。助手席側スライドドアから入るエントランスのすぐ近くには、シャワーヘッドやシンク、給排水タンク(各13L)を備える水道設備を設定。通路を挟んで室内右側には、キッチンキャビネットを備えるほか、容量49Lの冷蔵庫や電子レンジ、室内後部には家庭用エアコンなども装備する。
また、キャンプ場などでエンジン停止中に家電を使う際の電源となるサブバッテリーには、300Ahのリチウムイオン電池を採用。エアコンを6時間稼働させられるほどの電力を確保することで、これも先述のとおり、夏の日中などにペットを室内へ留守番させる場合も安心だ。また、人も熱帯夜でも安眠できるなど、快適なクルマ旅やキャンプなどを楽しめるという。
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