最新・四季報で集計「業績上振れ期待度」ランキング 2024年度の"滑り出し"が計画よりも好調な企業は?
東洋経済オンライン / 2024年9月13日 9時0分
3位の保土谷化学工業は色素やトナー材料などを手がける化学系メーカー。第1四半期は前年同期の8.4倍に相当する28.4億円の営業利益を稼ぎ出した。同社の年間営業利益計画は45億円(前期比13.9%増)なので、滑り出しの3カ月だけで進捗率は6割超に及ぶ。
第1四半期は海外のプリンター向け材料やスマートフォン向けのアルミ着色用染料、スマホ向け有機EL材料などが大幅に伸び、増収率が4割を超える勢いだった。さすがに第2四半期以降は巡行速度に戻るが、四季報は会社計画を過少と見て、最新の秋号で年間の営業利益見通しを55億円(前期比39.2%増)に引き上げている。
4位は近畿を地盤にマンション企画開発・販売を手がけるエスリード。 前期からのずれ込み案件があって、今期は第1四半期の引き渡し戸数が大幅に膨らんだ。
5位の日本ヒュームは下水道向けヒューム管やコンクリートパイルの大手。パイルは価格改定の効果や前期からの継続工事が順調に進捗。下水道関連分野も収益性の高い合成鋼管や道路向けプレキャスト製品が伸び、第1四半期の営業利益は前年同期の0.7億円から8.9億円にまで拡大。すでに会社計画(17億円)に対する進捗率は5割を超え、四季報は最新の秋号で年間営業利益の予想を21.5億円(前期比55.7%増)へ引き上げた。
6位以下にも、さまざまな業種の企業が並ぶ。このランキングを増額が期待できそうな銘柄探しの参考にしてほしい。ただし、注意も必要だ。業種によって繁忙期は異なる。夏が繁忙期の業種もあれば、官公庁相手の商売なら年度末の2~3月が繁忙期だ。業種や企業によって、事情は異なる点も念頭に入れておこう。
又吉 龍吾:東洋経済 記者
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
東証プライム市場の株価騰落率「トップ3」と「ワースト3」…値上がり率1位は「プライム市場上場維持」に向けて“株価600円”が必須→まだまだ“上昇余地あり”か【昨日の株価】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月18日 12時15分
-
会社四季報新春号の今期予想営業利益は全産業で11.6%増 見出しは【上振れ】と【下振れ】【一転減益】が増加
PR TIMES / 2024年12月17日 17時15分
-
東証プライム市場の株価騰落率「トップ3」と「ワースト3」…米グーグルに連れて株価急騰した「量子コンピューター関連銘柄」の“筆頭株”に注目【昨日の株価】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月12日 5時15分
-
東証プライム市場の株価騰落率「トップ3」と「ワースト3」…米Bloomberg報道で株価急騰→「ストップ高」となった銘柄の正体【昨日の株価】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月11日 5時15分
-
双日【2768】株価はなぜ安い? 業績は? 上場来高値から下落で配当利回り4.8% 注目指標「DOE」導入で”累進配当”めざす株主還元強化は狙い目か
Finasee / 2024年12月9日 6時0分
ランキング
-
1管理職にならない選択が「普通」に? 「責任の重圧」「年収減の可能性も」…“なりたくない”リアルな理由とは
まいどなニュース / 2024年12月21日 20時32分
-
2ゴーン被告「日産の内部はパニック状態」「ホンダはこの取引に押し込まれた」
読売新聞 / 2024年12月21日 18時30分
-
3103万円の壁問題とともに浮上した106万円の壁撤廃は別の経済苦を生むか パート主婦「手取りも減るってことですよね」コンビニオーナー「スポットで働く人を増やすか」
NEWSポストセブン / 2024年12月22日 7時15分
-
4「青春18きっぷ」利用者に朗報!“豊橋ダッシュ” 解消へ 東海道線の乗り換え利便性が向上
乗りものニュース / 2024年12月22日 7時12分
-
5東証上場企業、初の減少へ 24年、廃止は94社で最多
共同通信 / 2024年12月21日 17時14分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください