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元ビリギャル「地頭に関係なく学力を伸ばす法則」 「地頭がよかったんだよ」という言葉に抱いた違和感

東洋経済オンライン / 2024年9月13日 17時0分

私は「ビリギャル」として知られるようになってから、「地頭がよい」とよく言われるようになりました。「地頭って何?」と思い、調べてみると、日本独自の言葉で、最初にこの言葉を世の中に広めたのは、ビジネスコンサルタントの細谷功さんだそうです。

具体的には「考える力」のことを指し、この考える力は、「知的好奇心」「論理的思考能力」「直感力」「仮説思考能力」「フレームワーク思考」「抽象化思考力」の6つに分けられるそうです(『地頭力を鍛える』細谷功著より)。

つまり、「地頭がよい」とは知識の多さや暗記力ではなく、物事を考える力のこと。この力はトレーニングで鍛えられるため、「生まれつき」や「変えられないもの」ではありません。決して「生まれつき持って生まれた知能レベル」みたいなことではないし、「どんなに努力したって変わらない」ものでも全然ないんです。

「理解すること」と「思考すること」をクセづけた勉強法を続けることによって、あなたの「地頭力」は自然と向上していきます。だから、今日から、「勉強=暗記」というイメージは捨てましょう。

私がコロンビア大学院で認知科学を学んでわかったことの1つは、「勉強できるようになるためには、何よりモチベーションが大事」ということです。
モチベーションがないまま、イヤイヤ勉強しても効率が悪く、結果も出にくいです。

では、どうすればモチベーションが生まれるのか? 研究によると、モチベーションには「適度な期待値があること」と「本人がそのタスクをすることに高い価値や意味を感じていること」の2つの要素が不可欠です。

期待値: 自分がそのタスクを達成できるという自信。
価値: そのタスク自体や結果にどれだけの魅力を感じるか。

勉強のやる気を出すためには、「不純な動機」でもいい

例えば、簡単な問題に答えて好きなお菓子がもらえるゲームでは、問題が解ける自信(期待値)が高く、報酬(価値)が魅力的だと、積極的に参加します。逆に、問題が難しく報酬が魅力的でないと、参加する意欲は低くなります。

何かを達成するためには「自信」と「魅力」のバランスが重要で、これを意識することでモチベーションを高めることができます。

まず、目標に対する価値を自分自身が強く感じること、例えば勉強の先に得られる「ご褒美」や「成果」に魅力を感じることが必要です。

私の例で言えば、あるとき嵐の櫻井翔君が慶應大学に通っていることを知り、「私もそんなキラキラした人たちが通っている慶應に行きたい!」と思ったことが勉強へのモチベーションになりました。

大切なのは、他人や世間の価値観ではなく、「自分だけの価値ある目標設定」をすることです。

モチベーションが湧かないのは、目標に対して価値を見出せていないからです。

なんで受験をするのか、なんでその学校に合格したいのか、なんのために勉強するのか。自分の「ワクワク」や「好き」を軸に、真剣に考えてみてください。

「親がうるさいから早く一人暮らしをして自由になりたい」「憧れの東京で暮らしてみたい」こんな不純な動機でも、自分にとってはものすごい価値が出ることもあります。周囲の目は気にせず「自分を本当にやる気にさせてくれる勉強の動機」を探してみましょう。

さやか:元ビリギャル本人

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