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「YouTubeのゲーム実況動画」は違法?セーフ? ゲームの映像は「映画の著作物」として扱われる

東洋経済オンライン / 2024年9月15日 10時0分

「ゲーム実況動画」では当然、プレイ中のゲーム映像が映るケースが多いと思いますが、ゲームの映像部分は、著作権法上、映画の著作物として扱われています(写真:polkadot/PIXTA)

YouTube、ニコニコ動画、TwitCasting(ツイキャス)などで配信される動画の人気ジャンルの1つに「ゲーム実況動画」があります。

ゲーム実況動画とは、プレイヤーが実況をしながらコンピューターゲームをプレイする動画をいいます。

「ゲームは自分で楽しむものでは? ゲーム実況って誰が見るの?」と疑問に思う読者の方々もいらっしゃるかもしれませんが、ゲームの攻略方法を調べるために視聴するケースもあれば、独特なプレイそのものの面白さやプレイ中のトークの面白さを楽しんで視聴するケースもあります。私もゲーム実況を視聴したことがありますが、トークの面白さでかなり楽しめました。

逮捕されたケースも存在する

コンピューターゲームが身近な10代20代はゲーム実況動画を視聴する傾向が高く、ゲーム実況動画を配信している中高生もいます。これからやってみたいと考えている中高生や若い方も多いことでしょう。でも、ゲーム実況動画の配信は違法になる場合もありますし、逮捕されたケースも存在します。思わぬトラブルに巻き込まれないよう、ゲーム実況動画配信のリスクについて解説します。

「ゲーム実況動画」では当然、プレイ中のゲーム映像が映るケースが多いと思いますが、ゲームの映像部分は、著作権法上、映画の著作物として扱われています。そのため、著作権者(多くはゲーム会社)の許諾がないゲーム実況動画の配信は、著作権の侵害として違法となるリスクが高いです。

しかし、一定の条件下でゲーム実況動画の配信を許諾しているゲーム会社もあります。

例えば、あるゲーム会社は、自社の著作物利用に関するガイドラインにおいて、許諾するゲームを限定することなく、顧客の創作性やコメントが含まれるという条件でゲーム実況動画や紹介動画の配信を許諾しています。

また別のゲーム会社は、動画および静止画の配信ガイドラインにおいて、許諾するゲームを限定しかつ許諾するゲームにおいて実況動画ができる範囲(例:第3章まで)を限定しており、許諾していないゲームについての動画の投稿・配信は一切禁止としています。

ゲームのジャンルによる"傾向"

このように、ゲーム会社のガイドラインの内容はまちまちですが、傾向としては、対戦ゲームの場合は許諾の範囲が広いことが多く、テキストを読み進めていくことでストーリーを楽しむタイプのアドベンチャーゲームやノベルゲーム(以下、アドベンチャーゲーム等)の場合は許諾の範囲が狭いまたは許諾をしないことが多いです。

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