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いつか移住?「火星」意外と知らない驚きの実態 夕方になると一転、赤色だった空は青色へと変化

東洋経済オンライン / 2024年9月20日 18時0分

火星の直径は地球の半分程度、質量は地球の10分の1程度しかなく、小さな惑星です(写真:Eliff/PIXTA)

いつもそこにあって、しかし遠い存在の火星。世界中の研究機関や企業が移住に向けて研究を重ねていますが、「赤色の理由は、赤さび(酸化鉄)を含んだ土や岩で覆われているから」など、知らないことも多いのではないでしょうか?

宇宙 すずちゃんねるさんの『眠れない夜に読みたくなる宇宙の話80』よりお届けします。

現在、人類は気候変動や小惑星の衝突、人口爆発などたくさんの問題を抱えていて、いずれ地球に住むことができなくなるかもしれません。

【画像】火星の意外な実態とは?

かつて火星には海があった―人類の移住先候補にかつて生命はいたのか

そこで、世界中の研究機関や企業が、「火星」移住に向けてさまざまなチャレンジを行っています。もしかすると、私たちの第二の故郷になるかもしれない火星ですが、いったいどのような場所なのでしょうか。

火星は、太陽を中心として地球の外側をまわっています。その直径は地球の半分程度、質量は地球の10分の1程度しかなく、小さな惑星です。火星といえば赤色のイメージがあるかと思いますが、その理由は赤さび(酸化鉄)を含んだ土や岩で覆われているからです。

また大気が薄く、ダストが多く漂っています。このダストの大きさが赤色を散乱する効率が高いため、赤色の光が散乱されやすく空が赤っぽく見えます。

その一方で、夕方になると一転、赤色だった空は青色へと変化します。これは夕方になると赤色の散乱が増えすぎて見えなくなり、逆にほどよく散乱する青色の光が残るようになるからです。そのため火星の夕暮れには、青っぽい空が広がるのです。地球の空の変化と逆です。

これまでにいくつもの探査機が着陸し、景色や地形なども明らかになってきている火星。いつか、月か火星かで移住先を悩む、なんて日がくるかもしれません。

かつて海があった火星

火星と地球は似ているところがあります。

まず、火星の自転軸は25度ほど傾いていて、地球と同じように四季があります。 ただし、四季といっても、火星の冬は平均マイナス90度、夏は0度という極寒の世界です。

火星の北極と南極には白い「極冠」と呼ばれる場所があり、極冠は主に二酸化炭素が凍って固体となったドライアイスからできています。春から夏に向かうにつれて北極の極冠は小さくなり、南極のほうが大きくなります。また秋になると北極に黄色い砂嵐が発生して、しばしば火星全体を包み込み、冬の間には消滅していく姿も見られます。

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