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「高くても低くてもダメ」血糖値の正しい整え方 人格破綻まで招きかねない「低血糖」の恐怖

東洋経済オンライン / 2024年9月23日 17時0分

また、糖質の摂りすぎが発達障害に影響するという説もあります。ごはんやお菓子の食べすぎは、肥満だけでなく、人格を変えたり、発達障害になったりする要因になるかもしれないと考えると、ちょっと怖いですよね。


まだまだ研究途上の分野であり、あくまで可能性が示唆されている段階ですが、血糖値と性格がまったく無関係ではないことは、論をまたないでしょう。

一般的に、血糖値スパイクは活発に体を動かしている日中に起こりやすい――そう認識している人は多いでしょう。もちろん、その認識は間違っていません。

では、安静にしているときや睡眠時に血糖値スパイクは起こらないかというと、さにあらず。食事(おもに夕食)のタイミング、摂取する糖質の量によっては、寝ているときにも血糖値スパイクは起こります。

最悪なのは「糖質たっぷり」の遅めの食事

いちばんダメなパターンは、糖質たっぷりの料理を、遅めの時間帯に食べること。例えば、22時に夕食をとって、0時に床に就いたとします。すると、食べてからだいたい3時間後、深夜1時ごろに血糖値が急下降し始めるのです。

血糖値スパイクの上下動の幅が小さく、ゆるやかに下がっていくのなら問題ありませんが、急激に、しかも下がりすぎてしまうと、体にさまざまな不調をきたし、不快感を覚え、それに耐えられずに目を覚ましてしまうケースがあります。寝ているときに血糖値スパイクが起こると、睡眠障害につながってしまうのです。

ならば、血糖値が下がりすぎなければいいかというと、そうともいいきれません。糖尿病の患者さんは通常の空腹時血糖値が高いので、あまり下がらずに高いまま目を覚ますと、そこから1日をスタートさせなければならないからです。

朝の血糖値が80からスタートする人と、150からスタートする人とでは、その後同じ食事をとっても上昇の波の大きさが変わってきます。だから目覚めのときは、低血糖にならないレベルの低い数値にとどまってくれているのが理想的といえるのです。

ベストは、睡眠時(とくに0時から6時くらいまで)は血糖値スパイクを起こさずに、できるだけフラットな血糖値でいられること。これが個人的に最も注目している点であり、目下の大きな課題でもあります。

矢野 宏行:医学博士、糖尿病専門医

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