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Tシャツを「気持ちよく着る」ための洗い方の心得 洗濯の決め手は「いつ、どんなときに着る服か」

東洋経済オンライン / 2024年9月23日 7時0分

洗濯はただの布を洗うのではなく、こういった付属の要素が組み合わさって服になったものを洗います。だから「綿だから洗える」とは気軽に言えません。繊維の特徴に加え、服に付属するさまざまな要素を総合して、どんな洗い方ができるかを考える必要があります。

その判断の参考にするのが、洗濯絵表示なのです。

洗濯絵表示の見方の正しい考え方

ただし、洗濯絵表示の方法で洗うということではありません。

実を言うと、販売されている衣類の多くが製品化したあとにしっかりと洗浄テストをしておらず、パーツごとの試験結果だけで、無難な表示が付けられているものが少なくありません。そのため、絵表示だけでは適切な洗濯にならないことも多いのです。

洗濯絵表示を確認するのは、その服に使われているパーツや加工など、さまざまな要素によって起こるリスクを読み取るためです。

このように、洗い方を考えるときには、洗うものがどんな繊維でどう作られているかを見ることが大事です。

さらに大事なのは、「その服をどういうときにどんなふうに着るのか」を明確にすることです。そうすることで最適な洗い方が見つかり、よりよく着ることにつながっていきます。

確かに、洗濯で汚れを落とすことは大事なポイントです。でも、一番の目的は「汚れを落とすこと」ではなく、「その服を心地よい状態でもう一度着ること」ではないでしょうか。つまり、汚れを落とすことはあくまで手段の1つにすぎないのです。

ですから、洗い方を考えるときには、まず「その服をどういうときに着るのか」を判断の基準にすることが大事です。着るシーンや目的によって、求められる洗い方は変わるということです。

どんなときに、どんなふうに着るか

たとえば、プライベートで着るTシャツや部屋着として着るTシャツであれば、清潔さが保たれていれば、シワやヨレなどは極端に気にする必要はないはずです。一方、白さや色合い、形を保ちたいとか、できるだけ長くいい状態で着たい場合は、厳密な洗い方が求められます。

近年ではオフィスワークでもカジュアル化が進み、ビジネス現場で着る「ビジTシャツ」なるものも珍しくなくなっています。こういった服も白さや色合い、シワ、ヨレなどに注意すべきでしょう。

そして、「元の状態を維持して着たいもの」「ビジネスなど公の場で着るもの」は、Tシャツであってもクリーニングに出したほうがいいのです。実は、洗い方の判断で間違えられやすいことの1つが、この部分です。なぜかというと、それは「洗えるかどうか」で判断するからです。

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