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国内唯一「純正キャンピングカー」日産の回答 キャラバン「マイルーム」への期待と課題

東洋経済オンライン / 2024年9月26日 15時0分

3つのモードに合わせて、シートの表面と裏面で硬さの異なるクッションパッド構造を採用し、座り心地と寝心地を両立しているという。

なお、法規により安全性を確保する必要があるため、走行中はドライブモードのみが使用可となる。

想定する客層は50〜60代が主体

後部スペースのベッド部分には、2つの仕様がある。ひとつは、跳ね上げベッドで、中央部分が車体右側に跳ね上がり固定するもの。もうひとつが、折りたたみベッドで、2枚のボードを並べてベッドにするタイプだ。

脱着式のスライドテーブルによって、「リビング」「ダイニング」「ベッドルーム」と、車内空間を使い分けることができるほか、間接照明、車内のAC100V出力コンセント、AC100Vの外部電源入力システムなどを装備する。

架装オプションとして、サイドウインドウ用のウッドブラインド、投影用のロールスクリーン、そして「リーフ」の使用済みバッテリーを活用した、日産純正ポータブルバッテリーなどが用意されている。

キャラバン・マイルームの客層について、日産関係者は「50〜60代が主体」と、先行発売されたマイルーム ローンチエディションでの状況を振り返った。

実際、今回の横浜キャンピングカーショーでも、そうした年代のユーザーがキャラバン マイルームに高い関心を示していたことが見て取れた。

また、ショーに参加した地元神奈川県内の日産ディーラー関係者は、「とても売りやすい商材だ」と話す。

これまでキャンピングカーに対して、情報収集や購入、メンテナンスに対する不安から手が出せなかったユーザーにとって、日産純正でフルパッケージ化されているからだ。

冒頭でも記したように、日産のほかにキャンピングカーを用意している日本の自動車メーカーはない。トヨタなどの新車販売店が、独自にキャンプにも活用できる仕様を手掛けているのみだ。

ただし、日産は「キャラバン マイルーム=キャンピングカー」とは明言していない。コロナ禍を経て、日本市場でもクルマを活用したライフスタイルの多様化が進む中で、キャラバンという「舞台」を活用した「新しい提案」という位置付けなのである。

2倍近い新車価格とリセール

筆者自身も、ハイエースをベースとした、いわゆるライトキャンパーを日常的に利用しており、近年のキャンピングカー市場周辺の動きを肌感覚で捉えてきた。今回の横浜に限らず、キャンピングカー関連展示会も全国各地で定常的に取材している。

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