iPhone "Pro"の捨てがたい魅力を理解しているか スタンダードモデルの「当たり年」と言われるが
東洋経済オンライン / 2024年9月28日 13時0分
つまり、ProRAWはあとでさまざまな補正を行う前提の画像データということになる。もちろん、非圧縮のデータであるから、JPEGやHEIFがおよそ3~4MBのところ、1枚の画像でおよそ30~50MBとデータ量が大きい。普段の撮影に使うと、すぐにストレージがいっぱいになってしまうから、やはり作品制作にiPhoneを使うプロ用ということなる。
ProResはProRAWの動画版的存在。加工に耐える圧縮率の低い動画フォーマットで、比較的一般向けの422HQというコーデックでも、1時間撮影しただけで300GB~400GBと、あっという間にiPhoneのストレージがいっぱいになるほどデータ量が大きい。
iPhone 16 Proの性能をフルに発揮して、映画やコマーシャル映像を撮る時に使うようなフォーマットだ。最近の映画では、アクション用や、マルチアングル撮影用にiPhoneを使うと聞いた事があると思うが、そういう場合にこのProResを使うというわけだ。
16 Proのカメラ性能は、このProRAWやProResを使うことを前提とした高性能だといえる。
ハードウェア的な性能にも差はある
といったものの、もちろんカメラのハードウェア的な性能にも差がある。16スタンダードは2眼、16 Proは3眼という違いがあるが、それぞれのカメラにも差別化が図られている。
まず、最もワイドな超広角カメラ。13mm相当(×0.5)の画角なのは同じだが、16スタンダードは1200万画素で、手ブレ補正がない。超広角では大きなブレは発生しにくいとはいえ、やはり手ブレ補正はあったほうがいい絵が撮れる。
対して16 Proには、新たに4800万画素のセンサーが搭載され、手ブレ補正も搭載されている。マクロ撮影も、4800万画素、手ブレ補正付きで撮影できるというのは嬉しい。
標準・メインなどと呼ばれる24mm相当(×1)の画角のカメラは、4800万画素と画素数は同じだが、実は16 Proのほうがセンサーサイズが大きい。双方とも手ブレ補正を搭載しているが、16 Proは『第2世代』と書かれているので、より進化しているようだ。
16 Proのほうがセンサーサイズが大きいので、解像感はより高く、暗所にも強いはず。双方とも、センサー中央を使って48mm相当(×2)の画角で撮影できるが、16 Proはさらに28mm(×1.2)、35mm(×1.5)というセンサー利用も可能になっている。
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