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ついに出た"3つ折り"に触れて感じたスマホの未来 ファーウェイの最新機種が中国で注目されている

東洋経済オンライン / 2024年9月29日 10時0分

このときの画面サイズは7.9インチで、サムスンやグーグルの折りたたみモデルを開いたときとほぼ同じ大きさになる。2つのアプリを左右に並べて使ったり、動画を撮るときに大きな画面でプレビューしながら撮影するといった便利な使い方が可能だ。

そしてもう1段階開くと10.2インチの大きな画面サイズとなる。縦横比は16:11の横長であり、一般的なタブレットとほぼ同じ形状だ。市販されている10インチから12インチクラスのタブレットはカバンへの収納もよく持ち運びに適した大きさだが、片手で持ってそのまま街中を歩こうとは思わないだろう。

だがMate XTならカフェやオフィスでディスプレイを開き、ワイヤレスキーボードを接続して仕事を行い、終わった後は本体を折りたためば片手で持ち運ぶことができる。なお一緒に持ち運ぶキーボードも折りたたみ式がいいだろう。実はファーウェイストアではMate XTの展示のすぐ横で折りたたみ式キーボードもしっかりと販売されている。

このように3つ折りスマートフォンの最大の特徴は「タブレットをどこにでも持ち運べる」ことであり、これは2つ折りスマートフォンでは得られない体験だ。Mate XTをしばらく使ってみると、2つ折りスマートフォンが中途半端な存在に思えてしまうほどだった。

10.2インチの画面いっぱいにスプレッドシートを広げれば業務も捗るし、動画を再生すれば迫力ある映像が飛び込んでくる。2つのアプリを開くときも、片方は正方形サイズ、もう片方はスマートフォンサイズと余裕ある表示が可能であり、これも2つ折りスマートフォンではできない芸当だ。

折りたたみスマートフォンが市場に登場したのは2018年だったが、それから6年が過ぎ「ようやく使い物になる折りたたみスマートフォン」が実用化された、Mate XTからはそのような印象を受けた。

ただし価格の高さは購入の大きなネックだ。他メーカーの参入やディスプレイコストの低減などにより、現行の2つ折りスマートフォンと同様の20万円台程度まで価格が下がれば普及は一気に進むかもしれない。

中国1位メーカーの底力はアップルも及ばない

数年前までの中国市場を見ると、ファーウェイはスマートフォン出荷量で堂々のシェア1位だった。通信性能、カメラ性能、OS機能、本体の仕上げなど、ファーウェイのスマートフォンはあらゆる点で他社品を上回っていたのだ。日本でファーウェイのスマートフォンを過去に使っていた人なら、これに異論を唱える人はいないだろう。

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