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「安い=危険」は誤解、相場より安い中古車の訳 手頃なクルマを探すキーワードは「下取車」

東洋経済オンライン / 2024年9月30日 10時0分

店頭に並ぶ中古車のイメージ。一般的な中古車は、車種やグレード、走行距離などによって中古車相場が形成されている(写真:yamahide/ PIXTA)

中古車と言っても「1人のオーナーが複数年所有したクルマ」や「複数オーナーが乗り継いだクルマ」、さらに「ディーラーなどで展示車や試乗車として短期間だけ運用されたクルマ」など、その素性はさまざまであり、一度でも使用されれば中古車という括りにまとめられる。

相場より安い中古車が出まわる不思議。「安い=危険」は大誤解、キーワードは下取車にあり!

中古車の使われ方や状態などは千差万別で、そこで価格差が生まれる。とはいえ、車種やグレード、年式や走行距離によって、ある程度の価格情報が形成されており、これがいわゆる「相場」というモノになる。よく中古車相場と言われるものだ。

とくに市場に流通量の多い人気車種や大衆車などはサンプル数が多くなり、より確固たる中古車相場が形成され、どの店舗でも近い年式、グレード、走行距離の車両は、似たような価格で店頭に並べられることになる。

なぜ相場よりも安いクルマが存在するのか?

中古車は、通常であれば、車種やグレード、走行距離、状態などにより、どの店舗でも似たような販売価格になる。しかし、中にはこの相場から大きく外れた価格を掲示している店舗が存在することがある。これは一体どういうことなのだろうか。

相場よりも高い中古車は、走行距離が極端に短かったり、未使用に近い状態だったり、人気のアフターパーツが豊富に装着されているなどの付加価値が備わっていることが多く、納得できる人が多いと思うが、気になるのは相場よりも安い中古車だろう。一般的な相場よりも安いとお得に感じる反面、「なにかトラブルを抱えているのでは?」「修理などにお金がかかるのでは?」と考えてしまう読者も多いだろう。

昔は客寄せの“おとり広告”もあったが……

昭和の時代であれば、相場よりも大幅に安い中古車を中古車情報誌や広告などに掲載しておいて、それを目当てに来店した客に「その車両は売れてしまいまして……。別にこの車両ならご案内できます」というような“おとり広告”と呼ばれる手法も存在していた。

また“総額〇〇万円”という情報を見て店舗に出向いたところ、「購入するには別途オプションの装着が必須」であるとか「この点検・保証パックに入らないと売ることができない」などといって、当初の総額表示をはるかに超える金額を提示されるというケースも存在していた。

しかし、おとり広告はれっきとした景品表示法違反になり、2023年10月1日からは中古車の支払総額表示が義務化されたので、大手の中古車情報誌や情報サイトに掲載されている店舗のほとんどがこういった悪質な手法は使っていないと考えていいだろう。

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