海外旅行でAndroidスマホ利用する際の注意点 「Xperia」「Galaxy」周波数を比較してみたら…
東洋経済オンライン / 2024年9月30日 10時0分
国際ローミングの2GBも、ここに含めて計算される点には注意が必要だ。たとえば、国内で2GB使い、海外でも上限の2GBまで使うと、料金は2段階目の2178円になる。
同様に、国内で19GBに収まっていた場合でも、海外で1GB以上使うと料金が上がってしまう。国際ローミングが無料だからといって、使いすぎると予想よりも料金が高くなってしまう可能性があるというわけだ。
アメリカに限定すると、ソフトバンクがダントツで安く、使い勝手もいい。「アメリカ放題」というサービスで、国際ローミングが無料になるうえ、データ容量にも制限がない。日本で契約している料金プランのデータ容量が少なくても、使い放題になるのが太っ腹だ。しかも、電話の発着信やSMSの送信まで無料になる。
その他の場合は、おおむね1日あたり1000円前後の料金がかかる場合が多い。以前に比べれば安くなってはいるが、それでも3日間で3000円程度かかる。ahamoの月額料金にも匹敵するため、利用を躊躇する人もいるはずだ。また、格安SIM(MVNO)は、ほとんどが国際ローミングのデータ通信に非対応になる。
キャリアより安い海外用eSIM
このようなときに役立つのが、海外渡航に特化したeSIMサービスだ。ここ数年、eSIMが急速に普及してきたことを受け、それを使ったサービスが急増している。物理的なSIMカードとは違い、eSIMであれば必要なプロファイルをダウンロードするだけ。出発前に、日本でセットアップしておくこともできて料金も安いため、徐々に普及している。
当初はiPhoneが先行していたeSIM対応だが、最近では、Androidスマホも一気に対応機種が増えている。日本では総務省も競争政策としてeSIMを推進しており、ここ2、3年の間に大手キャリアから発売された端末は対応していることが多い。グーグルのPixelシリーズも、以前からeSIMに対応している。
実際、今ドイツ出張中の筆者も、こうしたサービスの1つを利用し、通信している。キャリアの国際ローミングと比べると料金が安く、別回線なので国内用のデータ容量も消費しないため、使い勝手がいい。
たとえば、筆者が契約した「Ubigi」というキャリアは、ドイツ向けのサービスが3GBで1000円だった。出張は約3日間のため、テザリングなどを使わなければ、これだけで数日は持つ。
より大容量が必要な人のプランも用意されており、10GBなら1700円になる。こうした料金プランを、アプリで簡単に選べる。しかもあらかじめ日本でeSIMをインストールしておくことができ、プランの購入まで済ませられる。
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